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定期公演 2022-2023シリーズCプログラム
第1978回 定期公演 Cプログラム

※休憩のない、60分~80分程度の公演となります。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。

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ABOUT THIS CONCERT特徴

ふたつの「交響的舞曲」。なるほど、面白いことを考えたものだ。この2曲は、一見するとタイトル以外には全く関係がないようだけれども、しかし、両曲の作曲年代は30年しか離れておらず、しかもアメリカという土地で書かれたという共通点がある。そしてなにより、この地に亡命してきたラフマニノフの管弦楽法が、アメリカの若手作曲家たちに与えた影響ははかりしれない。とすれば、この2曲は意外にも、どこか親子のような関係といえるようにも思うのだ。(沼野雄司)

PROGRAM曲目

バーンスタイン/「ウエスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス

レナード・バーンスタイン(1918〜1990)といえば、絶大な人気を誇ったスター音楽家だが、その華やかな活躍の一方で、さまざまな差別解消のために、生涯にわたって行動を起こし続けた人物でもあった。たとえば1947年に黒人歌手マリアン・アンダソンと共演し、1956年にはジャズ奏者ルイ・アームストロングと共演。まだ黒人差別が当たり前だった時期に、これははっきりとしたプロテストだったはずだ。
人種や音楽ジャンルにかんする寛容な姿勢は、そのまま《ウエスト・サイド・ストーリー》へと繫(つな)がっている。というのも、この物語は青春群像劇であり、恋愛劇であると同時に、なによりプエルトリコ系のアメリカ人に対する差別を抉(えぐ)り出す作品でもあったからだ。その音楽にバーンスタインほどふさわしい人もいないだろう。
《シンフォニック・ダンス》は、バーンスタインがシド・ラミンとアーウィン・コスタルの手を借り、1957年封切のミュージカルから特徴的な音楽を選んで大オーケストラ版に仕立てあげたもの。少々意外なのは、あの〈トゥナイト〉が入っていないことだ(有名曲では〈アメリカ〉もない)。これはつまり、単なる「ヒットメドレー」ではなく、30分ほどを要するひとつの作品だという意識のあらわれなのだろう。曲順が物語の順とは異なることも、それを裏書きしている。
全体は9曲(8曲と数えることもある)が、休みなしで連続する。
まず〈プロローグ〉では、増4度の不穏な響きに続いて、ジャズ風のニュアンスがジェット団とシャーク団を示す。次の〈サムホエア〉は、どこかに平和な地があると歌う恋人たちの歌で、ヴィオラ独奏が活躍。続く〈スケルツォ〉は、争いのない夢の国へのあこがれを柔らかくうたう。
〈マンボ〉は、ダンスシーンで流れる大人気曲だが、これは同時にプエルトリコの位置するカリブ海を示す記号でもある。続く〈チャチャ〉は、みずみずしい出会いの音楽。やはり増4度で上行する〈マリア〉の旋律が織り込まれている。
〈出会いのシーン〉は、ヴァイオリンの独奏が絡み合う密やかな音楽。〈クール・フーガ〉では再びジャズの要素が前面にあらわれ、怪しげなフーガを形成する。意外なほど手の込んだ曲だ。続く〈ランブル〉で派手な乱闘シーンが描かれたあと、フルートのソロを経て〈終曲〉へ。ここで音楽は、ついに回想へと傾き、やわらかく全曲を閉じる。

(沼野雄司)

作曲年代:1960年
初演:1961年2月13日、カーネギー・ホールにて、ルーカス・フォス指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによる

ラフマニノフ/交響的舞曲 作品45

華麗なピアノ音楽の作曲家として知られるセルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)だが、彼は生涯にわたって管弦楽にも卓越した手腕を発揮した。その音楽家としての有りようは、どこかフランツ・リストにも似ていよう。
きわめて大雑把な表現になるが、ドイツ系の管弦楽作品は、たいていは弦楽四重奏を拡大したようなオーケストレーションを特徴としている。弦楽器がしっかりと「地」を作り、管楽器がそこに色を付けてゆくというイメージ。一方、フランス系の管弦楽作品からは、木管五重奏を拡大した印象を受ける。ここでは管楽器と弦楽器の間に主従の差はない。
一方、ラフマニノフの管弦楽曲は、ドイツ系、フランス系のいずれとも異なる、独特の質感を持っている。それぞれの声部が並行して横に流れるなかで、複数の旋律が合わさり太いうねりを作るような、とでも形容したらよいだろうか。これは彼が得意としたもうひとつのジャンル、「合唱曲」を拡大したものといえるかもしれない。
1940年に作曲された《交響的舞曲》は、ラフマニノフが完成させた最後の作品。すでに3つの交響曲や数々の交響詩をものした経験を生かして、ここで作曲者は生涯でもっとも重厚な、そして劇的な音楽を手がけることになった。現在、この曲の吹奏楽編曲が人気を得ているのも、そのダイナミックな推進力ゆえだろう。
「舞曲」と銘打たれてはいるものの、全体は3楽章制の交響曲のようでもあり、交響詩のようでもある。実際、もともとは各楽章に「真昼」「黄昏(たそがれ)」「真夜中」というタイトルを付けることも検討されたという。初演は1941年初頭。ちなみに、管弦楽版に先立って作成された2台ピアノ版は、作曲者自身とウラディーミル・ホロヴィッツによって初演された(なんと贅沢なデュオ!)。
第1楽章(ノン・アレグロ)は、密やかな弦の刻みにはじまり、決然とした主題が姿をあらわすと、まるで巨大な船が進水するようにして音楽が動きはじめる。穏やかな中間部の目玉はサクソフォーンのソロで、ここにピアノが絡んでくるのも面白い趣向。コーダではひそかに、彼の《交響曲第1番》の主題が顔をみせる。
第2楽章(アンダンテ・コン・モート)は、ロシア風のひねたワルツが、執拗(しつよう)にファンファーレで中断される幻想曲。どこか後ろ向きの印象を与えるのは、作曲家の望郷の思いゆえか。
そして第3楽章(レント・アッサイ─アレグロ・ヴィヴァーチェ)は、オペラ的、あるいはスケルツォ的な性格を持ったフィナーレ。グロテスクな絶望から甘い郷愁まで、さまざまな感情が交錯する構成が特徴といえようか。しかも随所で《怒りの日》の旋律が引用されるのにくわえて、自作の《交響詩「死の島」》のワルツ主題が用いられ、さらに終盤ではロシア聖歌の《アレルヤ》の旋律が鳴り響く。かくして、まるで彼の人生の集大成のようにして、壮大なクライマックスのなかで全曲が閉じられる。

(沼野雄司)

作曲年代:1940年
初演:1941年1月3日、フィラデルフィアにて、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団による

ARTISTS出演者

ヤクブ・フルシャさんの画像 指揮ヤクブ・フルシャ

シンフォニーとオペラの両輪で躍進が続く。音楽への篤実な姿勢と技、熱きタクトが身上で、ドイツ、バンベルク交響楽団首席指揮者のポストは2026年まで延長された。2022年夏にはザルツブルク音楽祭でヤナーチェクの《歌劇「カーチャ・カバノヴァー」》を任されている。また、2025–26シーズンから英国ロイヤル・オペラ・ハウス(ROH)の音楽監督に就任することが発表された。
1981年チェコ、モラヴィア地方の中心都市ブルノ生まれ。プラハ芸術アカデミーでイルジー・ビェロフラーヴェクに師事し、ラドミル・エリシュカの薫陶を受ける。2006年初来日。2010年、プラハの春音楽祭の開幕公演で《わが祖国》を指揮。同年から2018年まで東京都交響楽団の首席客演指揮者に迎えられた。アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団への客演、ウィーン国立歌劇場でのヤナーチェク《マクロプロス事件》も賞賛を博す。2018年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、2019年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の各定期公演にデビュー。北米の主要オーケストラとも深い絆(きずな)で結ばれている。現在バンベルク交響楽団首席指揮者のほか、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の各首席客演指揮者を兼務。録音も多く、2022年には夭折(ようせつ)の天才作曲家ハンス・ロットの《交響曲第1番》がリリースされた。N響との初共演は2019年4月の定期公演Aプログラム。

[奥田佳道/音楽評論家]

PRE-CONCERT CHAMBER MUSIC PERFORMANCE開演前の室内楽

開演前の室内楽

曲目:チャイコフスキー/弦楽六重奏曲 ニ短調 作品70「フィレンツェの思い出」─第1楽章

出演者

出演者の画像
ヴァイオリン
松田拓之
出演者の画像
ヴァイオリン
宮川奈々
出演者の画像
ヴィオラ
中村洋乃理
出演者の画像
ヴィオラ
小野 聡
出演者の画像
チェロ
渡邊方子
出演者の画像
チェロ
小畠幸法

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TICKETチケット

定期公演 2022-2023シリーズ
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第1978回 定期公演
Cプログラム

NHKホール
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座席表

1回券発売開始日

定期会員先行発売日:2022年10月27日(木)11:00am
定期会員について

一般発売日:2022年10月30日(日)11:00am

チケット購入

料金

S席 A席 B席 C席 D席 E席
一般 7,400円 6,500円 5,200円 4,200円 3,200円 1,600円
ユースチケット 3,500円 3,000円 2,400円 1,900円 1,400円 800円

※価格は税込です。
ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
※未就学児のご入場はお断りしています。
※開場前に屋内でお待ちいただくスペースはございません。ご了承ください。

定期会員券
発売開始日

年間会員券 7月18日(月・祝)11:00am
 [定期会員先行発売日: 7月14日(木)11:00am]

シーズン会員券 10月19日(水)11:00am
 [定期会員先行発売日: 10月13日(木)11:00am]

ユースチケット

25歳以下の方へのお得なチケットです。

※要登録/取り扱いはN響ガイドのみ

WEBセレクト3+

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になるチケットです。

WEBチケットN響のみでの発売となります

お問い合わせ・
お申し込み

N響ガイド TEL:03-5793-8161

WEBチケットN響

BROADCAST放送予定

NHK-FMNHK-FMベスト オブ クラシック
「第1978回 定期公演 Cプログラム」

2023年2月10日(金) 7:30PM~ 9:10PM

曲目: バーンスタイン/「ウエスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス
ラフマニノフ/交響的舞曲 作品45

指揮:ヤクブ・フルシャ

収録:2023年2月10日 NHKホール

主催:NHK / NHK交響楽団

※CプログラムはNHKホール改修工事の終了にともない、今シーズンより会場をNHKホールに戻して開催します
※C-1の開演時刻は7:30pmとさせていただきます

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