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Music Tomorrow 2022

2022年7月 1日(金)開演 7:00pm [開場 6:00pm]

東京オペラシティ コンサートホール
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出演者およびプログラムの変更について

※出演を予定していたピアニストのフランソワ・フレデリック・ギイ氏は、来日に向けたPCR検査で新型コロナウイルスの感染が確認され、来日することができなくなりました。
ギイ氏は本公演において、トリスタン・ミュライユ氏作曲《嵐の目 — ピアノとオーケストラのための幻想即興曲》(2021)のソリストとして日本初演を担う予定でしたが、世界初演でも独奏を務めたギイ氏無くして本作品の演奏は難しいと判断しました。つきましては本作品の演奏を取りやめ、下記の通りのプログラムとさせていただきます。(6/27発表)

※細川俊夫氏作曲《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」》の日本初演でソリストを務める予定だったヴェロニカ・エーベルレ氏は、急な体調不良により来日できなくなりました。
つきましては同曲のソリストを、郷古廉(NHK交響楽団ゲスト・アシスタント・コンサートマスター)に変更させていただきます。(6/28発表)

※当初発表の演奏曲順から変更し、あわせてオーレン・シェヴリン氏の演奏による、ドナトーニ作曲《チェロ独奏のための「Lame」》をプログラムに追加いたします。

※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。
東京都のイベント開催時チェックリストはこちら

ABOUT THIS CONCERT特徴

4人の作曲家が希求する明日の世界

「Music Tomorrow」はN響が制定した作曲賞、尾高賞の受賞作再演を軸に、日本人作曲家への委嘱作品の初演、国外の動向を踏まえた海外作品の日本初演などで構成される。今年の尾高賞受賞作品は西村朗の《華開世界─オーケストラのための》(2020)と岸野末利加の《チェロとオーケストラのための「What the Thunder Said╱雷神の言葉」(2021)の2作品に決まった。日本人作曲家への委嘱作品は細川俊夫の《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」》(2020)、そして海外作品の初演はフランスの作曲家トリスタン・ミュライユにN響をはじめとする世界の音楽団体が共同委嘱した「嵐の目─ピアノとオーケストラのための幻想即興曲」(2021)である。
N響委嘱作品の西村作品が昨年の〈Music Tomorrow 2021〉で初演されたことはまだ記憶に新しい。道元禅師の『華開世界起』に基づき、一輪の花が時間と空間を纏いながら世界全体を開くという世界観を色彩豊かに描いていた。一方、岸野作品はドイツでの感染症によるパンデミックの経験をT. S. エリオットの詩集『荒地』に重ねる。曲はその第5部「雷神の言葉」からのモチーフ(岩、水滴、雷など)に基づき、それらの断片を支えられながら崩壊に抗い、荒地を潤す希望の滴によって再生を希求する。初演者であるシェヴリンによる戦きに満ちたチェロは聴きものだろう。そして細川の協奏曲は今回の独奏者であるエーベルレの出産を祝って作曲された。生命の誕生と成長をヴァイオリン(人間)とオーケストラ(自然や世界)の関係性によって表現しており、途中対立を経て最後に共振的な世界へといたる。海外作品のミュライユは音のスペクトル分析や音響合成などから独自の作風を確立した作曲家である。この協奏曲《嵐の目》が見据えている世界はどのようなものだろうか。ミュライユ作品のスペシャリストであるギイとオーケストラが奏でる渦巻く響きの真っ只中から明日への希望を見い出すことができる かもしれない。

(三橋圭介╱音楽評論家)

PROGRAM曲目

岸野末利加/チェロとオーケストラのための「What the Thunder Said/雷神の言葉」(2021) [第69回「尾高賞」受賞作品・日本初演]

ドナトーニ/チェロ独奏のための「Lame」

細川 俊夫/ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」(2020) [NHK交響楽団/ハンブルク・フィル/香港シンフォニエッタ/広島交響楽団/プラハ放送交響楽団/グラフェネッグ音楽祭共同委嘱作品・日本初演]

西村 朗/華開世界~オーケストラのための(2020) [第69回「尾高賞」受賞作品]

ARTISTS出演者

イラン・ヴォルコフさんの画像 指揮イラン・ヴォルコフ

イスラエル生まれ。エルサレムのルービン・アカデミー、ロンドンの王立音楽アカデミーで指揮を学ぶ。1999年、19歳で小澤征爾からボストン交響楽団の副指揮者に任命され、2003年にはBBCスコットランド交響楽団の首席指揮者に史上最年少で就任(2009年からは首席客演指揮者)。2011年から2014年までアイスランド交響楽団首席指揮者を務めた。2022–23シーズンよりブリュッセル・フィルハーモニック首席客演指揮者に就任予定。現代作品を得意とする。N響とは今回初共演。

オーレン・シェヴリンさんの画像 チェロオーレン・シェヴリン

1969年イングランド生まれ。マンチェスターの王立ノーザン音楽大学でゾマー、ペルガメンシチコフなどに師事。ロンドンのギルドホール音楽学校、ケルン音楽大学を修了。2001年のロストロポーヴィチ・チェロ・コンクールで第2位グランプリを獲得。多くの名指揮者、オーケストラと共演を重ね、室内楽奏者としても活躍。1998年にケルンWDR交響楽団(旧ケルン放送交響楽団)ソロ・チェロ奏者に就任。2019年よりヴュルツブルク音楽大学教授を兼務している。N響とは今回初共演。

郷古 廉※さんの画像 ヴァイオリン郷古 廉※

2013年8月ティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりである。
1993年生まれ。宮城県多賀城市出身。2006年第11回ユーディ・メニューイン青少年国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門第1位(史上最年少優勝)。2007年12月のデビュー以来、全国各地のプロ・オーケストラと共演。共演指揮者にはゲルハルト・ボッセ、秋山和慶、井上道義、尾高忠明、小泉和裕、上岡敏之、下野竜也、山田和樹、川瀬賢太郎各氏などがいる。
これまでに勅使河原真実、ゲルハルト・ボッセ、辰巳明子、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。国内外の音楽祭でジャン・ジャック・カントロフ、アナ・チュマチェンコの各氏のマスタークラスを受ける。
使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ「Banat」。個人の所有者の厚意により貸与される。2019年第29回出光音楽賞受賞。
2022年4月、NHK交響楽団ゲスト・アシスタント・コンサートマスターに就任。同年6月N響定期公演では鈴木優人の指揮のもと、ブリテン《ヴァイオリン協奏曲》で独奏を務めた。

※当初出演予定のヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)から変更いたします。

TICKETチケット

Music Tomorrow 2022

2022年7月 1日(金)
開演 7:00pm [開場 6:00pm]

東京オペラシティ コンサートホール
Googleマップ

1回券発売開始日

定期会員先行発売日:2022年5月17日(火)11:00am
定期会員について

一般発売日:2022年5月19日(木)11:00am

料金

S席 A席 B席
一般 3,500円 2,500円 1,500円
WEBチケットN響 特別料金 3,000円 2,000円 1,000円

※価格は税込みです。
※車いす席についてはN響ガイドにお問い合わせください。
※N響定期会員先行発売の取り扱いは、WEBチケットN響およびN響ガイドのみとなります。
※東京オペラシティArts友の会先行発売(5月18日[水]10:00am)の取り扱いは東京オペラシティ チケットセンターのみとなります。
※東京オペラシティ チケットセンターでの一般発売は5月20日(金)10:00amより行います。
※N響ガイドでのお申し込みは、公演日の1営業日前までとなります※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
※未就学児の入場はお断りしています。

主催:NHK / NHK交響楽団

共催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団

助成:公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団

   公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション

   公益財団法人アフィニス文化財団

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