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下野竜也氏 NHK交響楽団 正指揮者に就任|12月に伝統の「N響第9」を指揮

お知らせ2023年10月 5日

NHK交響楽団は、当団創立記念日の佳節である2023年10月5日、日本を代表する指揮者の一人として活躍する下野竜也氏を正指揮者に迎えることといたしました。

下野竜也氏は読売日本交響楽団の正指揮者および首席客演指揮者、京都市交響楽団の常任客演指揮者および常任首席客演指揮者を歴任。現在は広島交響楽団音楽総監督、広島ウインドオーケストラ音楽監督の職にあり、2024年4月には札幌交響楽団首席客演指揮者に就任予定の一方、全国各地のプロ・オーケストラにも日常的に登場し、音楽祭やオペラ公演でも指揮を務めるなど、日本のクラシック音楽界をリードする立場として、大きな存在感を放っています。またローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団などを指揮し、海外でも豊富な経験を誇ります。
N響には2005年に初登場。以後定期公演では20世紀作品と古典を組み合わせるなど意欲的なプログラムを披露する一方で、全国各地の演奏会では名曲を通じてオーケストラの醍醐味を幅広く伝えてきました。またNHKの放送演奏でも数多くタクトを執り、N響が演奏を担当する「大河ドラマ」テーマ音楽では、これまで6回指揮を務めました。

下野氏がN響正指揮者に就任して初めての共演は、N響が年末に積み重ねてきた日本の風物詩ともいうべき“N響第9”です。近年ますます息の合った演奏を繰り広げている下野氏とN響の芸術的成果を、ベートーヴェンの不朽の名作《交響曲第9番「合唱つき」》でご堪能いただける、またとない機会になることでしょう。

下野氏の就任により、N響正指揮者は2010年に就任した尾高忠明氏との、2名体制になります。ますます充実するN響指揮者陣とN響のこれからの演奏活動にご期待ください。


下野竜也氏からのメッセージ

下野竜也氏プロフィール

下野竜也氏指揮「N響第9」のご案内




下野竜也氏からのメッセージ


「感動を繋げる使命」

私は小学生の頃からテレビでN響を視ていました。小6の時に買ったばかりの小さな《第9》のスコアを片手に視ていたのが一番古い記憶です。ある時、お経の様な音楽が流れて来て驚いたのも懐かしい記憶です。それは、岩城宏之先生指揮のN響による黛敏郎作曲《涅槃交響曲》でした。《ローマの祭り》を颯爽と指揮なさる外山雄三先生の姿も焼きついています。
N響を初めて生の演奏会で聴いたのは、地元のホールの柿落とし。震えるほど感動しました。

自分の思い出話ばかりを書き連ねて申し訳ありません。ただ、それほどN響という存在が小さい頃からあったのです。

そのN響に正指揮者として迎えて頂くことになりました。

N響には素晴らしい世界的なマエストロ達がいらっしゃいます。自分は到底そのレベルにはありませんが、日本人指揮者ならではの役割を見つけ、現、正指揮者の尾高忠明先生の御指導も仰ぎながらN響の一員として頑張っていきたいと思います。

そして、子供達に、笑顔と夢を与えられる音楽を届けていく事を自分に与えられた使命としてN響のみなさんと歩めたらと思います。

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

下野竜也



プロフィール


下野竜也
Tatsuya Shimono
下野竜也 Tatsuya Shimono

1969年鹿児島生まれ。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年にはイタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮のディプロマを取得。1997年大阪フィルハーモニー交響楽団初代指揮研究員として、故・朝比奈隆氏をはじめ数多くの巨匠の下で研鑽を積む。1999年文化庁派遣芸術家在外研修員に選ばれ、ウィーン国立演劇音楽大学に留学、2001年6月まで在籍。指揮を秋山和慶、黒岩英臣、堤俊作、湯浅勇治、レオポルト・ハーガー、エルヴィン・アッツェル、ユーリ・テミルカーノフ、チョン・ミョンフン、石井調、森川諄一の各氏に師事。
2000年東京国際音楽コンクール<指揮>優勝と齋藤秀雄賞受賞、2001年ブザンソン国際指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴び、以降、国際的な活動を展開。NHK交響楽団をはじめ、国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、海外においても、ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、ミラノ・ヴェルディ交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、ボルドー管弦楽団、ロワール管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、カンヌPACA管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、シュツットガルト放送交響楽団、南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団、サンノゼ交響楽団、バルセロナ交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィアなど次々と客演を重ねている。
読売日本交響楽団の初代正指揮者(2006年11月~2013年3月)を経て、同団首席客演指揮者(2013年4月~2017年3月)として、10年余りの間にヒンデミットとドヴォルザークを軸としつつ新作初演まで取り組む意欲的な姿勢とプログラム構成で高い評価を獲得。更に2014年4月からは京都市交響楽団の常任客演指揮者に就任し、2017年4月から2020年3月までは、同団常任首席客演指揮者として活躍した。2011年から音楽監督を務める広島ウインドオーケストラとは、吹奏楽の分野に新たな一石を投じる活動で注目を集めている。2017年4月、広島交響楽団音楽総監督に就任(任期は2024年3月まで。2024年4月より桂冠指揮者に就任予定)。2024年4月、札幌交響楽団首席客演指揮者に就任予定。
霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本をはじめ、数多くの音楽祭にも参加。オペラの分野でも新国立劇場、日生劇場、二期会をはじめ注目の公演で指揮を務める。 これまでに、2002年出光音楽賞、渡邉曉雄音楽基金音楽賞、2006年第17回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、2007年第6回齋藤秀雄メモリアル基金賞、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣賞、平成25年度第46回MBC賞、2014年度第44回東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、平成28年第67回南日本文化賞特別賞、2021年度第41回有馬賞、令和4年度(2022年度)広島市民賞などを受賞。
鹿児島市ふるさと大使。おじゃんせ霧島大使。太鼓芸能集団「鼓童」ミュージックアドバイザー。京都市立芸術大学音楽学部客員教授、東京藝術大学音楽学部指揮科客員教授、東京音楽大学吹奏楽アカデミー特任教授として後進の指導にもあたる。
NHK交響楽団とは2005年に初共演。以来、定期公演や全国各地での公演を数多く指揮し、2016年6月には台湾公演を成功に導いた。2023年12月には初めて年末の「N響第9」を指揮する。またNHK「大河ドラマ」(これまでに6作品)および「映像の世紀」のテーマ曲収録を行い(演奏はN響)、NHK-FM「吹奏楽のひびき」パーソナリティを務めるなど、放送においても活躍している。
2023年10月より、NHK交響楽団正指揮者。



下野竜也氏指揮「N響第9」のご案内


ベートーヴェン「第9」演奏会
2023年12月22日(金)7:00pm、23日(土)2:00pm、24日(日)2:00pm、26日(火)7:00pm*
NHKホール
*12月26日はNHK/NHK厚生文化事業団主催のチャリティーコンサートです
https://www.nhkso.or.jp/news/20230925_1.html

かんぽ生命 presents N響第九 Special Concert
2023年12月27日(水)7:00pm
サントリーホール
https://www.nhkso.or.jp/news/20230925_2.html

指揮 : 下野竜也
ソプラノ : 中村恵理
メゾ・ソプラノ : 脇園 彩
テノール : 村上公太
バス : 河野鉄平
合唱 : 新国立劇場合唱団
オルガン:勝⼭雅世*(27日のみ)

バッハ/ 18のライプチヒ・コラール ―「装いせよ、おお、愛する魂よ」BWV654*(27日のみ)
バーバー/弦楽のためのアダージョ
ベートーヴェン/交響曲 第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」

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