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Music Tomorrow 2023

2023年6月27日(火)開演 7:00pm [開場 6:15pm]

東京オペラシティ コンサートホール
Googleマップ 座席表

※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。

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ABOUT THIS CONCERT特徴

峻厳な遺作、趣深い和楽器協奏曲、スター作曲家の世界初演作 ― 私たちの音楽体験をアップデートする3つの新作たち。

今年のMusic Tomorrowでは、前半に本シリーズの軸となる尾高賞受賞作品2作、後半にミロスラフ・スルンカの《スーパーオーガニズム》が演奏される。《ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲》は一柳の絶筆となったが、遺作への贈賞は今回が初となる。時代の先端をつねに志向し、晩年に至っても若手音楽家と交流し続けた一柳の功績を思い返しつつ、ヴァイオリン、三味線、管弦楽が絶妙な距離感で対峙する、本作の峻厳な音世界を堪能したい。古典的レパートリーでの緻密かつ情感ゆたかな演奏を得意とする若手、金川真弓の演奏も注目される。
他方今年46歳になる藤倉は、死去時の一柳のほぼ半分の年齢でありながら、今回の受賞が4作品目となる。《尺八協奏曲》では、尺八の伸びやかかつ真摯なモノローグ、それに寄り添い多層的で広がりのある響きを作りだす管弦楽とのやり取りが味わい深い。邦楽器奏者の近年の活躍ぶりを証する2作だ。
チェコ出身のスルンカは2016年、ペトレンコが指揮し、ヴィラゾンとハンプソンが主役を歌って初演されたオペラ《南極》の成功により、一躍スターダムにのし上がった。同郷のドヴォルザークとヤナーチェクに敬意を払いつつ、一作ごとに作曲法を模索し、構造と響きを緻密に設計するスルンカの音楽はしかし、彩雲のような浮遊感と中間色をたたえ、ときに夢幻性さえ漂わせる。ヨーロッパ現代音楽界の最前線に立つ作曲家の新作が世界で初めて鳴り響く、希有な瞬間に立ち会いたい。
平野貴俊(音楽学・音楽評論)

Music Tomorrow 2023 演奏曲について
《オペラ「南極」》で知られるチェコの作曲家スルンカの代理人から、共同委嘱の誘いを受けたのは2021年3月。新型コロナの影響で幾多の公演が中止となり、意気消沈していた我々にとって久しぶりの、未来に繋がる明るいニュースだった。《スーパーオーガニズム》は「超個体」とも訳されるが、高度な分業体制を築いて一つの生物のようにふるまう蜂や蟻などのコロニーを指す。生物集団の機能をつぶさに観察したスルンカは、そこに優れたオーケストラとの類似性を見出した。各奏者は独自の役割を果たしながら、全体の流れに即応していくのだ。ベルリン・フィルが初演を延期したため、栄えある世界初演をN響が務めることになる。
前半は恒例の尾高賞受賞作。藤倉大の《尺八協奏曲》と一柳慧の《ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲》は、どちらも選考メンバー全員から圧倒的に高い支持を得た。日本の伝統楽器を使った協奏曲が尾高賞に選ばれるのは、当時もダブル受賞だった1977年の廣瀬量平《尺八協奏曲》、石井眞木《モノプリズム》以来となる。和洋の対比や葛藤に焦点が置かれた70年代の作品に比べ、藤倉・一柳の両作品では、もともと異質であったはずの和楽器とオーケストラが既に違和感なく溶け合い共存している。尺八の可能性を極限まで追求した当代の人気作曲家による意欲作と、自己の足跡をクリアな筆致で遺した大家の最後の完成作。日本人が生み出す管弦楽作品の、新しい可能性を示唆する2曲である。
西川彰一(NHK交響楽団 芸術主幹)

PROGRAM曲目

藤倉 大/尺八協奏曲 (2021) [第70回「尾高賞」受賞作品]

一柳 慧/ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲(2021) [第70回「尾高賞」受賞作品]

スルンカ/スーパーオーガニズム(2022)[NHK交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、パリ管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団共同委嘱作品/世界初演]

※当初発表の演奏曲から変更になりました

※6:30pmより尾高賞授賞式・プレトークがございます

[アンコール曲]
中尾都山/鶴の巣籠
(尺八:藤原道山)

藤倉 大│作曲
1977年大阪出身。15歳で渡英、ジョージ・ベンジャミンらに師事。セロツキ国際作曲コンクール(当時最年少で優勝)を筆頭とする多数の作曲賞を受賞。コロナ禍など同時代の世界情勢を見据えつつ、ウェブ上で世界各地の演奏家と緊密に協働。オペラや映画音楽の作曲、非西洋の楽器の使用にも積極的で、音楽祭「ボンクリ・フェス」を立ち上げ主宰するなど精力的に活動。英国在住。

一柳 慧│作曲
1933年神戸出身。高校在学中に毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)作曲部門第1位を獲得。1952年渡米、ジュリアード音楽院で学ぶ。ピアノを原智恵子、ウェブスターに師事。ケージらと交流し前衛的な芸術創造に携わる。帰国(1961)後はこうした潮流を日本に紹介するかたわら、海外でも国際的な存在感を高める。数々の顧問的役職にも就き、慧眼と衰えぬ好奇心で日本の現代音楽界を刺激し続けた。2018年文化勲章受章。2022年逝去。

ミロスラフ・スルンカ│作曲
1975年プラハ出身。6歳でヴァイオリンを始め、カレル大学(音楽学)、プラハ舞台芸術アカデミー(作曲)を経てフンボルト大学、パリ国立高等音楽院(2001)でも学ぶ。エルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団奨励賞を受賞(2009)。2016年にバイエルン国立歌劇場で初演されたオペラ《南極――2部からなる二重のオペラ》の成功により一挙に名声を高めた。ケルン音楽舞踊大学教授(2019~)。

ARTISTS出演者

杉山洋一※さんの画像 指揮杉山洋一※

1969年東京生まれ。作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに、指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に師事。作曲家としてミラノ・ムジカ、ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、国内外より多くの委嘱を受ける。指揮者として東京都交響楽団、ヴェローナ野外劇場管弦楽団、ボローニャ・テアトロ・コムナーレ交響楽団など日欧で多くのオーケストラ、アンサンブル、オペラを指揮。
オルガナイザー、プロデューサーとしての活動も活発で、高橋悠治作品演奏会I「歌垣」(2018)、同II「般若波羅蜜多」(2019)、松平賴暁のオペラ《The Provocators~挑発者たち》(2018)、フェニーチェ堺のオープニングシリーズ「武満徹ミニフェスティヴァル」(2019)などに携わり、いずれも指揮も担当している。
作曲家として、第13回佐治敬三賞、第2回一柳慧コンテンポラリー賞受賞。指揮者として2018年芸術選奨文部科学省大臣新人賞受賞。
1995年にイタリア政府から作曲奨学金を得て以来ミラノ在住。現在ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院で教鞭をとる。
2021年6月「Music Tomorrow 2021」でN響を初めて指揮。今回2度目の共演となる。

藤原道山さんの画像 尺八藤原道山

初代山本邦山に師事。東京藝術大学大学院音楽研究科修了(1997)。古川展生(チェロ)、妹尾武(ピアノ)とともに「KOBUDO–古武道–」を結成(2007)。2012年以降、マリンバ奏者SINSKEとのコンサートツアーを国内外で行う。2020年、藤倉大が主宰する「ボンクリ・フェス」に出演。2021年、令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。現在もっとも旺盛に活動する尺八演奏家のひとり。東京藝術大学准教授(2022~)。

金川真弓さんの画像 ヴァイオリン金川真弓

ドイツ出身、在住。日本とアメリカで育つ。名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセット、ハンス・アイスラー音楽大学(ドイツ)ではコリヤ・ブラッハーに師事。ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール第2位および最優秀協奏曲賞(2018)、チャイコフスキー国際コンクール第4位(2019)を獲得。国内外の多数の著名なオーケストラと共演を重ねる。日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルへルミ」(1725年製)を使用。

本條秀慈郎さんの画像 三味線本條秀慈郎

桐朋学園短期大学部卒業。本條秀太郎、杵屋勝芳壽、長谷川裕翔に師事。他分野とのコラボレーション、テレビなどのメディアへの出演、とりわけ国内外の作曲家への委嘱による現代音楽に対する積極的な取り組みを通じて、三味線の可能性を大きく切り拓いてきた。ACCフェロー受給によりニューヨークに留学。U.C DAVISアーティスト・イン・レジデンス。文化庁文化交流使。第25回出光音楽賞、第72回芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。桐朋学園芸術短期大学講師。

※当初出演予定のライアン・ウィグルスワース(指揮)から変更いたします。

TICKETチケット

Music Tomorrow 2023

2023年6月27日(火)
開演 7:00pm [開場 6:15pm]

東京オペラシティ コンサートホール
Googleマップ
座席表

1回券発売開始日

定期会員先行発売日:2023年3月14日(火)11:00am
定期会員について

一般発売日:2023年3月16日(木)11:00am

料金

S席 A席 B席
一般 3,500円 2,500円 1,500円
WEBチケットN響 特別料金 3,000円 2,000円 1,000円

※価格は税込です。
※車いす席についてはN響ガイドにお問い合わせください。
※N響定期会員先行発売の取り扱いは、WEBチケットN響およびN響ガイドのみとなります。
※東京オペラシティArts友の会先行発売(3月15日[水]10:00am)の取り扱いは東京オペラシティ チケットセンターのみとなります。
※東京オペラシティ チケットセンターでの一般発売は3月17日(金)10:00amより行います。
※N響ガイドでのお申し込みは、公演日の1営業日前までとなります
※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
※未就学児の入場はお断りしています。

主催:NHK / NHK交響楽団

共催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団

助成:文化庁文化芸術振興費補助金
   (舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援))
   独立行政法人日本芸術文化振興会

   公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団

   公益財団法人アフィニス文化財団

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