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ファビオ・ルイージ 首席指揮者の任期を2028年8月まで延長

お知らせ2023年8月29日

NHK交響楽団(所在地:東京、理事長:今村啓一)は、2022年9月に3年間の任期で首席指揮者に就任したファビオ・ルイージとの契約をこのたび3年延長し、2028年8月までといたしました。

就任後初めての2022-23シーズンは、9月の就任記念公演でヴェルディ《レクイエム》を指揮。その後ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、R.シュトラウスなどドイツ・オーストリアの作品や、フランクやサン・サーンスといったフランス語圏の作品に取り組み、その歌心と情熱に溢れた指揮ぶりは、多くの聴衆の心を掴みました。

今後は2023年12月の第2000回定期公演で、マーラー《交響曲第8番「一千人の交響曲」》を演奏。また2025年5月には、アムステルダムのマーラー音楽祭に招待され、続いてヨーロッパ各地での公演を予定しています。こうした活動は、N響の国内外における評価をますます高めるものと確信しております。2026年に創立100年を迎えるN響は、数々の記念公演において、ルイージと共に魅力的なプログラムをお届けすることとなります。テレビ、ラジオを通しても、数多くの音楽ファンのみなさまにファビオ・ルイージとN響の演奏をお楽しみいただければ幸いです。


Message from Fabio Luisi

Fabio Luisi
NHK交響楽団の聴衆であり、友人である皆様

私たちは幅広いジャンルのクラシック音楽を、興味深いソリストや指揮者の顔ぶれとともにお届けしています。
家族向けのコンサートや、定期公演の前に小さな室内楽のコンサートを開くなど、その活動は極めて多岐にわたります。私はそのうちの多くのコンサートを指揮しますが、このことを大変誇りに思い、幸せなことと感じています。
また、2025年には非常に大切なツアーを計画しています。とりわけアムステルダムで開催されるマーラー音楽祭への招待は、我々が世界でも数少ない、選ばれたオーケストラの一つであることの証であり、大変嬉しく思います。何しろ招待されなければ、参加できない、マーラーに関する最も重要なフェスティバルですから。私が指揮するN響は、アムステルダムでのコンサートに招かれたのち、それに続けて、大変重要なヨーロッパ各地へのツアーを行う予定です。
このように私たちの活動はとてもすばらしく、パワフルなものです。N響は国際的にも非常に注目されており、世界の主要な交響楽団の一つとして認められています。

ファンの皆様、どうぞこれからも続けて私たちのコンサートに足をお運びください。
なぜなら、私たちは皆様を愛し、皆様のために演奏するのですから。



BIOGRAPHY

イタリア・ジェノヴァ出身。NHK交響楽団首席指揮者、ダラス交響楽団音楽監督、デンマーク国立交響楽団(DNSO)首席指揮者を務める。
これまでに、チューリヒ歌劇場音楽総監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者(2011-2017)、ウィーン交響楽団首席指揮者(2005-2013)、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団および同歌劇場音楽総監督(2007-2010)、ライプツィヒ放送交響楽団芸術監督兼首席指揮者(1999-2007)、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督(1997-2002)、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団首席指揮者(1995-2000)などを歴任。このほか、イタリアのマルティナ・フランカで行われるヴァッレ・ディートリア音楽祭音楽監督も務めている。
また、フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド交響楽団、ミュンヘン・フィル、ミラノ・スカラ座管弦楽団、ロンドン交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラに定期的に客演し、世界の主要オペラハウスにも登場している。
23-24シーズンには、ベルリン・フィルへのデビューや、コンセルトヘボウ管弦楽団との日本ツアーが予定されている。デンマーク国立交響楽団とはコペンハーゲンでのシーズン・コンサートに加えて、ドイツ・グラモフォンによるスクリャービンの全曲録音シリーズに着手する。ダラス交響楽団とは数々の録音プロジェクトを進行するほか、24-25シーズンにワーグナー《ニーベルングの指環》全曲を上演する予定。

ルイージはイタリア・オペラおよび後期ロマン派作品の解釈におけるリーディング的な存在である。これまでにザルツブルク音楽祭でR.シュトラウス《ダナエの愛》《エジプトのヘレナ》を指揮し、チューリヒ歌劇場では、ベッリーニの3つのオペラ、《リゴレット》、《フィデリオ》、《ヴォツェック》、ヴェルディ《レクイエム》(チューリヒ・バレエ)の新プロダクションを初演している。
最近のレコーディングにはヴェルディ、ベッリーニのオペラ、シュミットのオラトリオ《7つの封印の書》、シューマン、オネゲルの全交響曲などがある。ドレスデン国立歌劇場管弦楽団とは、数々のR.シュトラウスの交響詩を収録。ブルックナーの交響曲第9番は高く評価され、エコー・クラシック賞を受賞した。メトロポリタン歌劇場との《ジークフリート》《神々の黄昏》のレコーディングではグラミー賞も受賞。このため、2013年にはイタリア音楽評論家協会より「フランコ・アッビアーティ賞」、2014年には故郷であるジェノヴァより、「グリフォ・ドーロ賞」を授与されている。このほか、2015年に設立されたフィルハーモニア・チューリヒの新レーベル「フィルハーモニア・レコード」より、ベルリオーズ、ワーグナー、ヴェルディ、ラフマニノフ、ブルックナー、リムスキー・コルサコフ、マルタンなどのCD、《リゴレット》、《ヴォツェック》、《カプレーティ家とモンテッキ家》、ヴェルディ《レクイエム》(チューリヒ・バレエ)などのDVDがリリースされている。
ウィーン交響楽団より「ブルックナー・リング」を授与されたほか、イタリア共和国功労勲章「カヴァリエーレ」およびイタリア連帯の星勲章「コメンダトーレ」を受章。

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