※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
ABOUT THIS CONCERT特徴
あふれ出るロマンティシズムに身を委ね この夏、壮大な音楽の旅へ
たゆたう大河のように雄大なスケールと、甘美でロマンティックな感情。ロシア音楽はいつでも、私たちを豊かな音楽の旅へと連れ出してくれます。この夏、N響がお贈りするのは、そんなロシア音楽の名作2曲。ラフマニノフは作曲家であると同時に、20世紀を代表するピアニストでもありました。彼が残した4つのピアノ協奏曲の中でも《第3番》は、特にピアニストに求められる技術力と表現力がずば抜けて高いことで知られている名曲。ジョージア出身の今年17歳になるツォトネ・ゼジニゼがソリストとしてN響と初共演します。ゼジニゼはラフマニノフと同様作曲家としても活躍しており、まだ十代ながらその才能はヨーロッパで高く評価されています。また、2023年にはNHKでドキュメンタリーが放送され大きな話題となりました。高いテクニックと独創性あふれる表現力をあわせ持つ若き天才がこの難曲をどう表現してくれるのか、たいへん楽しみです。
指揮を務めるのは、2011年1月の定期公演以来のN響登場となるワシーリ・ペトレンコ。サンクトペテルブルク出身で、2021年からロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めています。今回取り上げるリムスキー・コルサコフの交響組曲《シェエラザード》は、『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』を下敷きにしたエキゾティックな音楽ですが、ロシアと西欧、ふたつの感性を持ったペトレンコの手腕に期待がかかります。また、コンサートマスターを務める郷古廉のヴァイオリン・ソロにもご注目ください。
( 室田 尚子/音楽評論家 )
PROGRAM曲目
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30
リムスキー・コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35
ARTISTS出演者
指揮ワシーリ・ペトレンコ
1976年、レニングラード(現・サンクトペテルブルク)生まれ。サンクトペテルブルク音楽院でイリヤ・ムーシン、マリス・ヤンソンス、ユーリ・テミルカーノフに薫陶を受ける。これまでに欧州連合ユース管弦楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任。2021年からロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めている。また、現在ロイヤル・リヴァプール・フィルの桂冠指揮者の地位にあるが、同団と行ったショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、エルガーの交響曲の録音は、世界的な評価を得ている。オペラのレパートリーも多く、これまでにグラインドボーン音楽祭やパリ・オペラ座、チューリヒ歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場などで指揮を手がけている。ロシア出身だがイギリスをはじめとする西、中央ヨーロッパでの活躍が中心で、バランス感覚の優れた明晰な指揮ぶりが魅力。
ピアノツォトネ・ゼジニゼ
2009年、ジョージアの著名な音楽一家に生まれる。5歳から祖母で教育者のニノ・マムラゼ(世界的ピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼのいとこ)についてピアノを始める。その後、独学で作曲を学び始める。9歳の時に初のピアノ・リサイタルを開催。続いて、ニコラス・ラチヴェリ指揮のジョージア国立フィルハーモニー管弦楽団とショスタコーヴィチの《ピアノ協奏曲第2番》で共演。2021年以降はリサ・バティアシュヴィリ財団の支援を受け、ダニエル・バレンボイム、イェルク・ヴィトマンらに師事。2022年から3年連続でヴェルビエ音楽祭に招待され、バレンボイムから「21世紀のモーツァルト」と評されて話題となった。2025年1月、ザルツブルクのモーツァルト週間において、フランソワ・ルルー指揮カメラータ・ザルツブルクによって《交響曲第1番》が初演された。現在、バレンボイム・サイード・アカデミーでヴィトマンに作曲を、アンドラーシュ・シフにピアノを師事している。



