※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
ABOUT THIS CONCERT特徴
この夏、自然の情景の中で 想像の翼を広げてみませんか
今年の夏、N響がお届けするのは、自然の情景が思い浮かんでくるような2曲です。シベリウスはフィンランドを代表する作曲家で、7曲の交響曲のほか、北欧の自然や伝説などに題材をとった作品を残しました。38歳の年に書いた《ヴァイオリン協奏曲》は、彼がこの楽器のために作曲した唯一の協奏曲。ヴァイオリン・ソロがまるで大空を飛翔するように、澄み切ったメロディを奏でていきます。
ベートーヴェンの《交響曲第6番「田園」》は、「田舎での生活の思い出」と自身のスケッチ帳に記したように、自然の風景に触発され生まれた作品。全部で5つの楽章からできていますが、それぞれにタイトルがつけられ、聴きながら田舎の生活を味わっているかのような気分になれる音楽です。穏やかで明るい田園風景や、刻々と変わる空の様子、そして自然への感謝の気持ちがあふれています。
指揮はN響初出演となるグスターボ・ヒメノ。スペイン生まれでロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の打楽器奏者としてキャリアをスタートさせ、2013年にプロ指揮者としてデビュー。指揮者としてのキャリアは長くはありませんが、「魔術師」とも称されるカリスマ性を持ち、瞬く間にヨーロッパの音楽界に躍り出た注目の存在です。ヴァイオリン協奏曲のソリストは、現在、ベルリン・フィルの第1コンサートマスターを務めるノア・ベンディックス・バルグリー。新しい世代のクラシック音楽を象徴するようなふたりを迎え、名曲がさらなる輝きを増すことは間違いありません。
(室田尚子/音楽評論家)
PROGRAM曲目
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
[アンコール曲]
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006 ― 「ガボット」
ヴァイオリン:ノア・ベンディックス・バルグリー
伝ハイドン(ホフシュテッター)/セレナーデ(弦楽合奏版)
指揮:グスターボ・ヒメノ
管弦楽:NHK交響楽団
ARTISTS出演者
指揮グスターボ・ヒメノ※
「驚きの指揮者」(『シュピーゲル』誌)、「魔術師」(『テレクラン』誌)と称されるグスターボ・ヒメノは、2015年からルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務め世界中で演奏会を開催。また、2020/21シーズンから音楽監督を務めるトロント交響楽団とは、創立100周年を記念してブルックナーの《交響曲第4番》などを披露した。2025/26シーズンからは故国スペインのマドリード・レアル劇場音楽監督に就任予定。世界各地から客演のオファーが続いており、昨シーズンはベルリン・シュターツカペレ、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団などに登場した。N響初登場。
ヴァイオリンノア・ベンディックス・バルグリー
2014年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを務めるノア・ベンディックス・バルグリーは、ソリスト、室内楽奏者としても世界中で活躍するヴァイオリニスト。先ごろキリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルのアメリカ・ツアーにおいて、カーネギー・ホールでの協奏曲デビューを飾ったのをはじめ、世界の主要なオーケストラにソリストとして登場している。伝統的なクレズマー音楽(東欧発祥のユダヤ人音楽)の演奏者でもあり、ベルリン・フィルとウィーン・フィルのメンバーからなるザ・フィルハーモニクスではクラシック以外のジャンルでも聴衆を楽しませている。N響初登場。
※当初発表の指揮者から変更となりました。