※約2時間の公演となります(休憩あり)。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
ABOUT THIS CONCERT特徴
N響ならではの迫力ある生演奏で“大河”に浸る
今から60年前の1963年に放送が始まったNHK大河ドラマ。NHK交響楽団は、番組の顔であるテーマ音楽の演奏を、ほとんど全て受け持ってきました。そんな“本家本元”がお届けする、とっておきのプログラムです。
大河ドラマのテーマと聞いて、多くの方が連想するのは、滔々と流れる雄渾なメロディではないでしょうか。その典型とも言える「黄金の日日」(池辺晋一郎、1978年)で、コンサートは始まります。
草創期の音楽を手がけたのは、芥川也寸志、武満徹といった日本を代表する顔ぶれでした。中でも異彩を放つのが、無調のチェロ独奏で始まる「春の坂道」(三善晃、1971年)。今では考えられない尖ったオーケストレーションから、若き作曲家の野心が伝わってきます。
オペラや劇作品で活躍した林光も、一度聴いたら忘れられない音楽を書きました。「国盗り物語」(1973年)、「花神」(1977年)、「山河燃ゆ」(1984年)の3作は、大河史上の金字塔。行進曲や舟歌など多彩なリズムに乗せて、戦国・幕末・昭和と、3つの異なる時代を生きた主人公たちの、波乱万丈の生涯が描かれます。
80年代に入ると、女性を主役とする作品が増えてきました。「おんな太閤記」(1981年)と「いのち」(1986年)は、共に橋田壽賀子の脚本。音楽は国民的ドラマ「おしん」でもコンビを組んだ坂田晃一です。今回のコンサートのために、失われた楽譜を再び書き起こして下さった坂田さん。トークゲストに招いて、作曲当時のエピソードを伺う予定です。
90年代以降は、ソロ楽器を用いたテーマ音楽が目立つようになりますが、三浦文彰のヴァイオリンでおなじみの「真田丸」(服部隆之、2016年)は、その代表的例です。
近年は技術の進歩に伴い、録音を加工して用いるケースも多くなりました。しかし、大河テーマの本来の魅力は、究極のアナログとも言えるオーケストラの、ダイナミックなサウンドにあるのではないかと思います。N響ならではの迫力ある生演奏で、“大河”に浸る2時間をお楽しみ下さい。
西川彰一(NHK交響楽団 芸術主幹)
PROGRAM曲目
[第1部 大河ドラマ編]
黄金の日日(1978/池辺晋一郎)
どうする家康(2023/稲本 響)
春の坂道(1971/三善 晃)
国盗り物語(1973/林 光)
花神 (1977/林 光)
山河燃ゆ(1984/林 光)
おんな太閤記(1981/坂田晃一)
いのち(1986/坂田晃一)
真田丸(2016/服部隆之)*
光る君へ(2024/冬野ユミ)
[第2部 「河」「川」にちなんだクラシック名曲選]
ヴィヴァルディ/「四季」―「春」*
スメタナ/交響詩「モルダウ」
J .シュトラウスII世/ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314
[アンコール曲]
渡辺俊幸/「利家とまつ」―「永久の愛」
指揮:キンボー・イシイ
ヴァイオリン:三浦文彰
管弦楽:NHK交響楽団
ARTISTS出演者
指揮キンボー・イシイ
12歳で渡欧。ウィーン市立音楽院でヴァイオリンとピアノを学ぶ。1986年に渡米し、ジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイらのもとで研鑽を積む。その後指揮に転向し、小澤征爾、ラトルらに師事。1995年、ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで4位入賞。ベルリン・コミッシェオーパー首席カペルマイスター、マクデブルグ歌劇場音楽総監督、大阪交響楽団首席客演指揮者、ドイツ・シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州立劇場音楽総監督などを歴任。
ヴァイオリン三浦文彰*
2009年、史上最年少の16歳でハノーヴァー国際コンクールにて優勝。その後ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルハーモニック、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団など世界的オーケストラと共演を重ね、サンクトペテルブルク、宮崎、シュレースヴィヒ・ホルシュタインなどの国際音楽祭に招かれている。またパリのルーブル、ロンドンのウィグモア・ホールなどでリサイタルを行う。2016年、大河ドラマ『真田丸』テーマ音楽の演奏をN響とともに担った。
特別ゲスト高橋英樹(俳優)
1961年デビュー。『伊豆の踊り子』『男の紋章』シリーズなど、映画黄金時代の作品に多数出演。テレビでは『桃太郎侍』『三匹が斬る!』など代表作も多く、時代劇スターの地位を確立。大河ドラマには1968年『竜馬がゆく』武市半平太役で初出演し、以後『国盗り物語』織田信長役(1973年)、『翔ぶが如く』島津久光役(1990年)、『義経』藤原秀衡役(2005年)、『篤姫』島津斉彬役(2008年)、『花燃ゆ』井伊直弼役(2015年)などで出演している。
ゲスト坂田晃一(作曲家)
東京生まれ。東京藝術大学(チェロ専攻)を経て、山本直純氏に作曲と指揮を師事。1965年よりテレビドラマ、映画、レコード、舞台、CM等、幅広い作曲活動を展開し、1971年《さよならをするために》が4週連続でヒット・チャート1位を記録。その後も《もしもピアノが弾けたなら》《鳥の歌》などヒット曲を生み出す。テレビドラマでもNHK大河ドラマ『おんな太閤記』『いのち』『春日局』や『池中玄太80キロ』など数々のヒット作品や注目作品を手がけた。
ナビゲーター山田美也子
文化ジャーナリスト・文筆家。NHK大阪放送児童劇団卒団。大阪音楽大学声楽科卒業。『ステージ101』『パンポロリン』『おはようナイスデイ』『ETV8・文化ジャーナル』などのテレビレギュラー番組を経て、NHK-FM『ベストオブクラシック・N響定期公演』など本格的クラシック音楽番組のパーソナリティを四半世紀にわたり務める。オーケストラや室内楽コンサートのナビゲーターとしても活躍。著書に「ふたたび『愛する』ということ」(晶文社)など。
1回券発売開始日
定期会員先行発売日:2023年11月22日(水)10:00am
※定期会員について
一般発売日:2023年11月28日(火)10:00am
料金
S席 | A席 | B席 | C席 | |
---|---|---|---|---|
一般 | 9,000円 | 8,000円 | 7,000円 | 6,000円 |
ユースチケット | 4,500円 | 4,000円 | 3,500円 | 3,000円 |
※価格は税込です。
※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
※N響ガイドでのお申し込みは、公演日の1営業日前までとなります。
※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
※未就学児のご入場はお断りしています。
ユースチケット
25歳以下の方へのお得なチケットです。
※要登録
その他の前売所
- チケットぴあ
- イープラス
- ローソンチケット
- 東京芸術劇場ボックスオフィス TEL:0570-010-296
主催:NHK交響楽団
後援:豊島区
託児サービスのご案内
東京芸術劇場の託児室をご利用いただけます。
対象年齢、預かり料金、予約方法などはお問い合わせください。
お問い合わせ:株式会社ミラクス ミラクスシッター(旧HITOWAキャリアサポート株式会社 わらべうた)
TEL:0120-415-306(平日9:00am~5:00pm/土日祝はお休み)
ホームページ:https://www.geigeki.jp/rent/kids/index.html