ページの本文へ

  1. ホーム
  2. コンサート情報
  3. 定期公演 2022-2023シリーズ
  4. Bプログラム
  5. 第1964回 定期公演 Bプログラム

定期公演 2022-2023シリーズBプログラム
第1964回 定期公演 Bプログラム

ファビオ・ルイージ首席指揮者就任記念

サントリーホール
Googleマップ 座席表

チケット購入

※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。

東京都のイベント開催時チェックリストはこちら

ABOUT THIS CONCERT特徴

2022年9月Bプログラム 聴きどころ

満面の詩神(ミューズ)のほほえみを、作曲家はときどき真正面から浴びるのかもしれない。おもいきり張りつめていた力がふっと抜けて、黄金の筆が走りだすのだ。長いキャリアのおよそ3合目ほどで、ふたりの「B」はそんな幸福にめぐまれた。楽器たちがもっとも朗らかに響く「ニ長調」で流れだした詩情が、楽章すべてに浸透し、しかもバランス感覚を失わない─。じつに多幸的なカップリングをお楽しみいただこう。(堀 朋平)

ARTISTS出演者

ファビオ・ルイージさんの画像 指揮ファビオ・ルイージ

1959年、イタリア・ジェノヴァ生まれ。デンマーク国立交響楽団首席指揮者、ダラス交響楽団音楽監督を務める。
これまでにメトロポリタン歌劇場首席指揮者、チューリヒ歌劇場音楽総監督、ウィーン交響楽団首席指揮者、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団および同歌劇場音楽総監督、MDR(中部ドイツ放送)交響楽団芸術監督、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督などを歴任。このほか、イタリアのマルティナ・フランカで行われるヴァッレ・ディートリア音楽祭音楽監督も務めている。
また、フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラに定期的に客演し、世界の主要オペラハウスにも登場している。
録音には、ヴェルディ、ベッリーニ、シューマン、ベルリオーズ、ラフマニノフ、リムスキー・コルサコフ、マルタン、そしてオーストリア人作曲家フランツ・シュミットなどがある。また、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団とは数々のR. シュトラウスの交響詩を収録しているほか、ブルックナー《交響曲第9番》の解釈は高く評価されている。メトロポリタン歌劇場とのワーグナー《ジークフリート》《神々のたそがれ》の録音ではグラミー賞を受賞した。
N響とは2001年の初登場以来、9度にわたって共演している。2022年9月、N響首席指揮者就任。

ジェームズ・エーネスさんの画像 ヴァイオリンジェームズ・エーネス

カナダ中部マニトバ州のブランドンで生まれる。5歳でヴァイオリンを始め、9歳からカナダの著名なヴァイオリニスト、フランシス・チャプリンに師事。13歳でモントリオール交響楽団と共演。ジュリアード音楽院で学び、その後、国際的に活躍。最近では、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、サンフランシスコ交響楽団などのオーケストラと共演している。室内楽では、2010年にエーネス四重奏団を結成。シアトル室内楽協会の芸術監督も務めている。ディスクでは、バッハから現代アメリカのカーニスまで幅広く録音し、アンドルー・アームストロングとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の録音を完結させた。使用楽器は1715年製ストラディヴァリウス「マルシック」。
NHK交響楽団とは、1998年以後、2000年、2002年、2004年、2006年、2015年と共演を重ねている。今回は、2002年にパーヴォ・ヤルヴィが指揮を執ったベートーヴェンの《ヴァイオリン協奏曲》の再演。早くから才能を開花させたエーネスが壮年期を迎え、どのような演奏を聴かせてくれるのか楽しみである。
[山田治生/音楽評論家]


フィルハーモニー9月号(PDF)
出演者プロフィール、曲目解説等をご覧いただけます。

PROGRAM曲目

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

モーツァルトが他界した翌1792年、西ドイツの小都市ボンから、20倍の人口がひしめく楽都ウィーンに移り住んだルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770~1827)は、めきめき頭角を現す。その後の10年ほどで、もう3つの交響曲と3つのピアノ協奏曲を鳴り響かせていた。だからもし1803年に33歳で早世していたとしても、この人は革命的な作曲家として名を残していたはずだ。
ところが、つづく4年間では新スタイルが矢つぎばやに開拓される。《序曲「コリオラン」》や《ラズモフスキー弦楽四重奏曲集》で、シリアスな悲劇思想と凝集力を研ぎすませただけではない。《歌劇「フィデリオ」》に歌われる清らかな世界へのあこがれ、《ピアノ協奏曲第4番》に流れだした詩情…… てだれの画家が、大きなパレットから魅惑的な色彩をどんどん作ってみせるような創造力だった。
そんなみずみずしい詩情と構成力が幸福にとけあう作品、それが《ヴァイオリン協奏曲》である。とかく「ソロvs. 管弦楽」の対比にかたむきがちな─前年の《三重協奏曲》にもみられる─硬さは姿を消し、交響曲のごとき堅牢さのうちに伸びやかな楽想がいくつも詰まっている。ユーモアも欠けていない。「クレメントのための、お情けの協奏曲(Concerto par Clemenza pour Clement)」と自筆譜にはある。初演ぎりぎりに仕上げられた楽譜を、当時の売れっ子ヴァイオリン奏者フランツ・クレメント(1780~1842)が披露した。その2年後には、大きく手直しした版が出版された。ベートーヴェン自身によるピアノ協奏曲バージョンもよく知られる。
第1楽章 ティンパニの連打による斬新なモットーにつつまれて、6つものテーマがゆっくりと舞いあがって融合していく。《フィデリオ》で歌われる「よりよき世界」の3音動機(ラソミ)も、いたるところに浸みわたる。
第2楽章 弦楽のテーマにもとづく変奏曲。独奏ヴァイオリンの即興的な装飾が美しい。
第3楽章 冒頭楽章から派生したテーマに挟まれて、対照的なメロディたちが華麗に舞う。ときおり流れる短調のふしも、先行する2つの楽章を回想させずにいない。これほど自然に3つの楽章がならぶ協奏曲は、じつにまれである。
(堀 朋平)

演奏時間:約42分
作曲年代:1806年11月下旬~12月23日
初演:1806年12月23日ウィーン、フランツ・クレメント独奏

ブラームス/交響曲 第2番 ニ長調 作品73

「ベートーヴェンの協奏曲は、現代的ではあるけどそれほど重要じゃないね…… モーツァルトやバッハに比べると不協和音が弱いんだ」─気のおけぬ友人には強気なことを語ったようだが、まさにこの巨人を継承すべく、《交響曲第1番》の完成に20年近くが費されたのはまぎれもない事実である。
その《第1番》初演をようやくなしとげた翌1877年から毎夏、ヨハネス・ブラームス(1833~1897)はペルチャッハという地に足をはこぶようになる。南オーストリアはヴェルター湖のほとりに広がる山岳地である。古ドイツ語の「半島=ヴェルト」に由来する名のとおり、広大な湖に島々がうかぶこの保養地は、世紀なかばに開通した鉄道のおかげでヨーロッパ各地から人を集めていた。「お金のことは少しも分からないし関心もないよ」……人もうらやむ言葉がこの年に記されている。作曲でゆたかな財を築くことのできた独り身の44歳が、余暇のために散財をおしむはずもなかった。
こうして、風光明媚(めいび)の地で《第2番》の筆は進む。「旋律がたくさん飛び交っているので、踏みつぶさないように気をつけなくてはなりませんね」。親しい批評家ハンスリックにそう書き送ったように、晩成の作曲家はようやく激情をはなれ、歌に満たされるようになった。「ブラームスの田園交響曲」とよばれるゆえんでもある。
しかし美しい湖水には魔もひそむ。はやくも冒頭まもなく、金管(トロンボーン+テューバ)がつくりだす不協和音とティンパニの不吉な鼓動に耳をすませよう。4つの交響曲のうちでテューバが活躍するのは本作だけである。とくに第1楽章のおしまいに忍び込む「憂鬱(ゆううつ)」は「官能的で美しい(wollüstig-schön)響きであって、ごく論理的に出てくるものなのです」─ある指揮者に応えてブラームスはそう書いている(1879年夏)。晴朗と憂愁の移りかわりこそ、この音楽の最大の魅力にほかなるまい。
第1楽章が始まって3分ほど、ヴィオラ+チェロ─ブラームスのとりわけ愛した楽器─が奏でる歌が、ふいに別次元をひらく。子守歌のようなこの第2主題を浮かび上がらせるために活用されたのが、敬愛するシューベルトのスタイルである。ひたすら目的地へとむかうベートーヴェン的なエネルギーをゆるめて、異界へと人をいざなうロマン的な戦略だ。
第2楽章では、ふたたび冒頭のテューバによって深い翳(かげ)りがひろがる。和声法もきわめてモダン。どの楽章から書きだされたのか定かでないが、無意識の淵に触れるようなアダージョの憂愁こそ、ブラームスの原風景だったのかもしれない。いっぽうで第3楽章はバロック音楽のようにあっさりした構成。“新しさ”に“古さ”を対比させているのだ。
第4楽章では、意表を突く進行をたたみかけて緊張感を高めてゆくラストが圧巻。
(堀 朋平)

演奏時間:約47分
作曲年代:1877年6月着手、10月半ば完成
初演:1877年12月30日ハンス・リヒター指揮。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団



[アンコール曲]
9/21、22:バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005 ―第3楽章「ラルゴ」
(ヴァイオリン/ジェームズ・エーネス)

MOVIEムービー

2022年9月からNHK交響楽団首席指揮者に就任し、9月定期公演[首席指揮者就任記念公演]に臨む、ファビオ・ルイージからのメッセージをお贈りします。

TICKETチケット

定期公演 2022-2023シリーズ
Bプログラム

第1964回 定期公演 Bプログラム

サントリーホール
Googleマップ
座席表

1回券発売開始日

定期会員先行発売日:2022年8月4日(木)11:00am
定期会員について

一般発売日:2022年8月7日(日)11:00am

チケット購入

料金

S席 A席 B席 C席 D席
一般 9,800円 8,400円 6,700円 5,400円 4,400円
ユースチケット 4,500円 4,000円 3,300円 2,500円 1,800円

ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
※この公演のお取り扱いは、WEBチケットN響およびN響ガイドのみです。
※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
※未就学児のご入場はお断りしています。

定期会員券
発売開始日

年間会員券 7月18日(月・祝)11:00am
[定期会員先行発売日: 7月14日(木)11:00am]

ユースチケット

25歳以下の方へのお得なチケットです。

※要登録/取り扱いはN響ガイドのみ

WEBセレクト3+

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になるチケットです。

WEBチケットN響のみでの発売となります

お問い合わせ・
お申し込み

N響ガイド TEL:03-5793-8161

WEBチケットN響

閉じる
公演カレンダーを閉じる