NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

ニュース

 

2016年3月8日

レナード・スラットキンからのメッセージ

2016年4月定期公演に登場するアメリカの巨匠レナード・スラットキンからメッセージが届きました。Aプログラムで演奏されるバッハ作品に寄せる思いをご紹介します。

 

レナード・スラットキン

 

 

すなわちバッハとは

 

子どもの頃、音楽に囲まれていたにもかかわらず、オルガンは無縁のものでした。我が家ではバロック音楽を、少なくともその原曲で聴く事はほとんどありませんでした。たしかに多くの場合、バロックに初めて出会うのは管弦楽版、あるいは編曲を通してです。

 

レコーディングという形で音楽を残せるようになった時、作曲家や指揮者の中にはバッハの音楽をより大きい編成で演奏できるような方法をとった人もいました。ストコフスキー、オーマンディ、レスピーギ、ウッドによる編曲であれ、あるいは文字通り何百人もの音楽家によるものであれ、こうした編曲による演奏は何世代にもわたって「正統」と見なされました。それはどの世代でも初めて耳にするのは管弦楽版であったからです。

 

今回のプログラムでは、一見すると「古風」な編曲に聞こえる作品も何曲か演奏します。また3種類の版で1つの作品を演奏してみます。今回の演奏では既成概念にとらわれず、バッハ当時のものと後世の編曲を聴き比べたり、あるいは純粋に編曲者一人一人が選択した管弦楽法の特色などをお楽しみいただきたいと思います。

 

どのような場合でもバッハの精神は常にそこに存在しています。そしてそれこそが最も重要なことなのです。

 

レナード・スラットキン

 

 

 

第1832回定期公演Aプログラム

4月16日(土)6:00pm 4月17日(日)3:00pm

NHKホール

 

バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 ― 前奏曲(ヴァイオリン独奏)

バッハ/カンタータ「神よ、あなたに感謝をささげます」BWV29 ― シンフォニア(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の作曲者自身による編曲)

バッハ(ウッド編)/組曲 第6番 ― 終曲(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の編曲)

バッハ(バルビローリ編)/カンタータ「狩りだけが私の喜び」BWV208 ―「羊は安らかに草を食み」

バッハ(オーマンディ編)/カンタータ「心と口と行ないと命」BWV147 ―「主よ、人の望みの喜びよ」

バッハ(ストコフスキー編)/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

 

指揮 : レナード・スラットキン

 

 

N響について

ニュース・カテゴリー