第1948回 定期公演
池袋Aプログラム

2022年1月16日(日)
開場 1:00pm 開演 2:00pm

東京芸術劇場 コンサートホール 
アクセス 座席表

終了

【重要なお知らせ(11/8更新)】
1回券およびWEBセレクト3+の発売について

  • 2022年1⽉池袋Aプログラム プログラム&曲⽬解説

    本日演奏される4曲は、いずれも19世紀末から20世紀半ばに活躍したロシアとポーランドの作曲家たちによるものである。ここで鍵となっているのが、彼らの共有財産としてのフレデリック・ショパン(1810~1849)の存在だ。ピアニストとしてショパンの次の時代を担ったパデレフスキ。ショパンのピアノ曲をもとにバレエ曲を書いたグラズノフやス トラヴィンスキー。ロシア・バレエ団の結成からストラヴィンスキーのデビューまで、意外性のある東欧の音楽史の展開を、バレエと協奏曲の華やかな響きとともに味わおう。
    (重川真紀)

  • ショパン(グラズノフ編)/軍隊ポロネーズ イ長調 作品40-1(管弦楽版)

    アレクサンドル・グラズノフ(1865~1936)が手がけた〈軍隊ポロネーズ〉の管弦楽版は、彼の《組曲「ショピニアーナ」》作品46(1893)の中の1曲。現在では、振付師ミハイル・フォーキンによる同名のバレエ作品の幕開けを飾る曲として知られる。全体はショパンのピアノ小品を寄せ集めた構成をとり、組曲は〈軍隊ポロネーズ〉作品40–1、〈夜想曲〉作品15–1、〈マズルカ〉作品50–3、〈タランテラ〉作品43の4曲からなっていたが、舞踊化に際して〈ワルツ〉作品64–2が追加され、バレエの方は5つの踊りからなる作品に仕上げられた。新たに追加された〈ワルツ〉の編曲もグラズノフによるものである。
    曲は3部形式。均整のとれたオーケストレーションと19世紀後半ならではの華麗な金管楽器の音色によって、原曲の勇壮で華麗な雰囲気が余すことなく表現されている。

    (重川真紀)

    演奏時間:約4分
    作曲年代:1893年
    初演:《組曲「ショピニアーナ」》の初演は1893年12月、リムスキー・コルサコフ指揮。《バレエ「ショピニアーナ」》は1907年2月10日、帝室マリインスキー劇場

  • ショパン(ストラヴィンスキー編)/夜想曲 変イ長調 作品32-2(管弦楽版)

    《夜想曲 変イ長調》の管弦楽版は、イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882~1971)が、セルゲイ・ディアギレフ率いるロシア・バレエ団のために書いた最初の作品である。これは1909年にパリで行われた旗揚げ公演の演目《レ・シルフィード》のための音楽だった。このバレエは、1907年にフォーキンがグラズノフの組曲を舞踊化した《ショピニアーナ》を改訂したもので、内容とともに音楽も〈ワルツ〉を残して一新されていた。ストラヴィンスキーはディアギレフの要望に応じて、演目の冒頭を飾る〈夜想曲〉と終曲〈華麗な大円舞曲 変ホ長調〉作品18の2曲の編曲を担当した。改訂版の編曲にはリャードフやチェレプニンも携わったという。
    《レ・シルフィード》は、月夜に森の奥深くに迷い込んだ詩人とシルフィード(風の精)が舞い踊る様子を描いたもので、明確な筋書きはない。ストラヴィンスキーは幾度も繰り返される旋律を弦楽器と管楽器に振り分け、両者の音色の違いを活かしつつ、原作にはないフレーズを対旋律として挿入するなど、まるで対話のように音楽を紡いでいる。

    (重川真紀)

    演奏時間:約8分
    作曲年代:1909年
    初演:1909年6月2日、パリ、シャトレ劇場

  • パデレフスキ/ポーランド幻想曲 作品19*

    イグナーツィ・ヤン・パデレフスキ(1860~1941)は、世界的なピアニストであり、1918年に再興したポーランドの首相でもある。1893年に書かれた《ポーランド幻想曲》は、自身のレパートリーとして作曲されたもので、ヴィルトゥオーソならではの華やかな作品となっている。ポーランド舞曲との関連をほのめかす音楽に、熱烈な愛国者だった彼の、祖国への想いも感じ取れよう。
    曲は4つの部分からなるが切れ目なく演奏される。「アレグロ・モデラート」(嬰ト短調、2/4拍子)で作品全体を貫く主要主題が提示されたのち、副主題が現れる。続く「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ・エ・ポイ・モルト・アッチェレランド」(ハ長調、3/4拍子)はマズルカ風の軽快な音楽。「アンダンテ・ソステヌート」(ト短調、4/8拍子)では、アレグロ部分の副主題にもとづく哀歌調の旋律がピアノと管弦楽の間で対話のように静かに繰り返される。「アレグロ・ジョコーソ」(変イ長調、2/4拍子)は快活なクラコーヴィアク風の音楽。主要主題にもとづく力強いカデンツァを経て、華々しいコーダで曲は閉じられる。

    (重川真紀)

    演奏時間:約24分
    作曲年代:1893年
    初演:1893年10月4日、ノリッジの音楽祭にて。パデレフスキ独奏、アルベルト・ランデッガー指揮

  • ストラヴィンスキー/バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)

    1909年6月のロシア・バレエ団によるパリ公演が成功に終わり、次のシーズンに向けて構想を練り始めたディアギレフは、フォーキンとともに民話「火の鳥」を題材にしたバレエを考案する。作曲は当初ロシア音楽界の重鎮リャードフに依頼したが、遅々として筆の進まない老作曲家にしびれを切らしたディアギレフは、《レ・シルフィード》での仕事ぶりを認めていたストラヴィンスキーに白羽の矢を立てた。興行師から打診を受けたストラヴィンスキーは、当時取り組んでいた《歌劇「夜啼きうぐいす」》の作曲を中断し、《火の鳥》の作業に取りかかったという。
    物語はいくつかのロシア民話をもとにしており、イワン王子が火の鳥の魔力を借りて魔王カッチェイに挑み、見事王を滅ぼして囚われていた王女たちを救出するというもの。バレエはイントロダクションと2つの場からなり、切れ目なしに演奏される。
    曲は弦楽器のうねるような音型で始まり、魔の王国の夜の情景が描き出される。木管楽器による火の鳥の動機が現れると、音楽は色彩豊かな響きへと一変する。その後、東洋風な〈火の鳥の踊り〉、ロシア民謡にもとづく〈王女たちのホロヴォート〉を経て、トランペットによる短い動機を契機に魔王カッチェイが登場。王子を救うべく姿を現した火の鳥の魔法で一味が踊り狂う〈カッチェイたち一味による魔の踊り〉では、シンコペーションのリズムとともにクライマックスに達する。優しく包むような〈火の鳥の子守歌〉のあと、ファンファーレと打楽器の強打によってカッチェイの目覚めと死が描かれる。第2場に入ると、音楽はロシア民謡の主題を繰り返しながら壮麗なコーダへ向かい、イワン王子と解放された王女の結婚式で曲は華々しく閉じられる。

    (重川真紀)

    演奏時間:約47分
    作曲年代:1909年11月~1910年5月18日、サンクトペテルブルク
    初演:1910年6月25日、パリ・オペラ座、ガブリエル・ピエルネ指揮、ロシア・バレエ団

  • 指揮:原田慶太楼
    指揮:原田慶太楼

    1985年、東京生まれ。高校2年生のときに単身アメリカ合衆国へ渡り、インターロッケン芸術高校音楽科でフレデリック・フェネルに師事した。その後、サンクトペテルブルクでも指揮法を学び、2006年にモスクワ交響楽団を指揮してデビュー。アメリカに戻り、ロリン・マゼールに師事。2009年、マゼールの主宰するキャッソルトン音楽祭に参加。2010年、タングルウッド音楽祭において、ジェームズ・レヴァインの代役で《ナクソス島のアリアドネ》を指揮。シンシナティ交響楽団、シンシナティ・ポップス・オーケストラ、アリゾナ・オペラのアソシエイト・コンダクターを歴任。2018年には、ブルガリア国立歌劇場日本公演で《カルメン》を指揮する。2020年、米国のサヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督就任。2021年からは東京交響楽団正指揮者を兼務している。
    N響とは、2019年8月の初共演で大きな成功を収める(このとき、《ラプソディ・イン・ブルー》で反田恭平が独奏を務めた)。2020年の11月公演では2つのプログラムを披露。そのなかのバーンスタイン、ピアソラ、マルケスなど広くアメリカの音楽を集めた演奏会のライヴ録音がアルバムとしてリリースされた。2021年5月にはヒナステラやファリャなどのラテン系プログラムを指揮し、こちらのライブ・アルバムも同年12月にリリース。同年8月には、「夏だ! 祭りだ!! N響ほっとコンサート」に再び登場し、指揮とトークで聴衆を魅了した。
     
    (山田治生/音楽評論家)
     

  • ピアノ:反田恭平*
    ピアノ:反田恭平*

    1994年生まれ。2012年、桐朋女子高等学校音楽科(共学)在学中に第81回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。その後、モスクワ音楽院を経て、現在はショパン国立音楽大学(旧ワルシャワ音楽院)研究科で学ぶ。2016年サントリーホールでのデビュー・リサイタルをはじめ、全国各地での公演が完売となるなど、現在もっとも人気のある若手日本人ピアニストのひとり。2021年10月にはショパン国際コンクールで第2位を受賞した。
    これまで、ベルリン・ドイツ交響楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団などと共演。2020年にはウィーン楽友協会でデビューを果たした。ジャパン・ナショナル・オーケストラや新レーベルの創設など、ピアニストとしてだけでなく、クラシック音楽界のための活動にも取り組む。N響とは「Music Tomorrow 2017」や「夏だ! 祭りだ!! N響ほっとコンサート」などで共演しているが、定期公演への出演は今回が初めて。
     
    (高坂はる香/音楽ライター)
     

【本公演のアンコール曲】ショパン/マズルカ ハ長調 作品56‐2(ピアノ:反田恭平)

フィルハーモニー
1月号(PDF)

※掲載情報は12月末時点のものとなります。

出演者プロフィール&曲目解説等をご覧いただけます

チケット情報

チケット購入・空席照会

発売開始日
11月16日(火)11:00am
[定期会員先行発売日:11月11日(木)11:00am]

  S席 A席 B席 C席 D席
一般 8,900円 7,400円 5,800円 4,700円 3,700円
ユースチケット 5,500円 4,500円 3,500円 2,500円 1,500円
(税込)

WEBセレクト3+

WINTERシーズンの「WEBセレクト3+」は12月・1月の2か月を対象として実施いたします 詳細

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になります。
Winter(12~1月)内の公演(6プログラム12公演)のうち、3公演以上まとめて購入すると、1回券の一般料金より約8%割引します。

WEBチケットN響のみでの発売となります。
1回券発売日からお申し込みいただけます。
割引の併用はできません。

  • ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
  • ※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
  • ※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
  • ※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
  • ※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
  • ※未就学児のご入場はお断りしています。
お問い合わせ・
お申し込み
N響ガイド TEL:03-5793-8161
WEBチケットN響

主催:NHK / NHK交響楽団

後援:豊島区

  • ※NHKホールの改修工事に伴い、定期公演Aプログラムは東京芸術劇場(池袋)に会場を移し、「池袋Aプログラム」として行います。
  • ※池袋Aプログラム2日目の開演時刻は1時間繰り上げ、2:00pmとさせていただきます(1日目は今まで通り6:00pm開演)。
託児について

東京芸術劇場 コンサートホールの託児室をご利用いただけます。
対象年齢、預かり料金、予約方法などは、お問い合わせください。

お問い合わせ:
株式会社ミラクス ミラクスシッター
TEL:0120-415-306
(平日9:00am~5:00pm/土日祝は休み)
ホームページ:
https://www.geigeki.jp/rent/kids/index.html