第1946回 定期公演
池袋Cプログラム

2021年12月10日(金)
開場 6:30pm 開演 7:30pm(休憩なし)

東京芸術劇場 コンサートホール 
アクセス 座席表

終了

【重要なお知らせ(11/30更新)】
12月定期公演 池袋Cプログラムの出演者変更について
1回券およびWEBセレクト3+の発売について

  • ※休憩のない、約60分~80分程度の公演となります。
  • ※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
  • ※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。
  • 2021年12⽉池袋Cプログラム プログラム&曲⽬解説

    ときに作者のあずかり知らぬ処で手を加えられた楽曲が、レパートリーとして燦然(さんぜん)と輝いていることがある。本日演奏される2曲はまさにそうした作品である。チャイコフスキーがここまでの寛容さで原曲の無断改訂を許した《ロココ風の主題による変奏曲》はもはや存在自体が特異である。またラヴェルの管弦楽版《展覧会の絵》は原作者ムソルグスキー再評価の先鞭(せんべん)をつけた存在にあたる。ともに原作者との創造的な対話はもちろん、「原作」のもつ威光を乗り越えるだけの説得力が内包されている。
    (中田朱美)

  • チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲 作品33*

    《ロココ風の主題による変奏曲》はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840~1893)による独奏チェロとオーケストラのための変奏曲である。主題の典雅な雰囲気からは、敬愛していたモーツァルトなど古典派へのオマージュが強く感じられる。 チャイコフスキーは作曲時よりモスクワ音楽院の同僚だったドイツ人チェリスト、ヴィルヘルム・フィッツェンハーゲン(1848~1890)に意見を求め、実際、清書譜に残るチェロ声部の一部は彼の手に拠(よ)っている。彼は作品の献呈も受け、1877年の初演で独奏も務めた。翌年、ユルゲンソン社から楽譜が出版された際、フィッツェンハーゲンはチャイコフスキーから一任されていると言って改訂を押し通し、オーケストラには一部、独奏パートはほぼ全曲にわたり、細かく演奏指示を書きこんだ。さらには著者稿の「序奏、主題、8つの変奏、コーダ」を、「序奏、主題、第1→第2+第6→第7→第5→第6+第2→第3→第4変奏、コーダ」(第8変奏は省略)に、つまり終盤で、哀悼歌のような第3変奏から超絶技巧の第4変奏へと劇的に転じる展開に変更した。校正時は黙認していたチャイコフスキーであったが、のちにさすがに不満を口にしたようである。しかし1956年に著者稿が原典版として出版された後も、現在に至るまでフィッツェンハーゲン版は愛用されている。本日の演奏もこの版による。
    ※(11/30追記)出演者変更に伴い、原典版による演奏に変更させていただきます。
     
    (中田朱美)

    演奏時間:約18分
    作曲年代:[原曲]1876年12月~1877年[編曲]1878年初頭頃
    初演:[原曲]1877年11月30日(ロシア旧暦18日)、フィッツェンハーゲン独奏、モスクワ、ロシア音楽協会第3回「交響楽の集い」、ニコライ・ルビンシテイン指揮

  • ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」

    クーセヴィツキー(1874~1951)は20世紀音楽界において祖国ロシアの作曲家のみならず国際色豊かな作曲家たちを庇護(ひご)し、その創作を支えた。友人モーリス・ラヴェル(1875~1937)もその恩恵を受けたひとりである。指揮者でもあったクーセヴィツキーは1921年からパリで自身の交響楽演奏会を開催し、翌年、ラヴェルにモデスト・ムソルグスキー(1839~1881)の《ピアノ組曲「展覧会の絵」》(1874)の管弦楽編曲を委嘱する。
    原曲は急逝した建築デザイナーで画家のガルトマン(ハルトマンとも/1834~1873)の回顧展に触発されて創られた。〈プロムナード〉で絵に向かって歩を進めるムソルグスキーの目線に始まり、世界旅行も装いつつ、さらに実はロシアの普遍的世界を確認するという複層的な構成に裏打ちされている。
    ラヴェル版の魅力は何と言ってもその色彩感であろう。各フレーズが特定の楽器で牽引(けんいん)され、一貫した個性的色合いを放つ。冒頭の〈プロムナード〉からその魅力は光り、ファンファーレの余韻を満喫した後、弦楽器+木管楽器を経て総奏へ。第1曲〈ノーム〉はヨーロッパに伝わる小人妖怪。第2曲〈古い城〉はアルト・サクソフォーンの旋律が独特なうらぶれた感を醸す。第3曲〈チュイルリーの庭〉は原曲副題「遊びの後の子どもたちの喧嘩(けんか)」の通り。第4曲〈ブィドロ〉はポーランド語で「牛に曳(ひ)かせた荷車、畜生」などを意味する。クライマックスで轟(とどろ)く小太鼓が原曲に込められた緊迫感を増長する。第5曲〈卵のからをつけたひなの踊り〉はバレエ用衣装のためにガルトマンが描いたデッサンにもとづく音画的なユーモア。第6曲の〈サミュエル・ゴールデンベルクとシュミイレ〉も裕福なユダヤ人と貧しいユダヤ人を描いたガルトマンの一対の絵にもとづく。原曲ではメゾ・フォルテで始まるシュミイレの震えが、ラヴェル版では弱音器つきトランペットのフォルティッシモという独特な音色で奏でられる。第7曲〈リモージュの市場〉は生命感あふれる朝市の様子。突然、第8曲〈カタコンブ〉で地下墓地の死の世界に転じる。〈死せることばによる死者への語りかけ〉は〈プロムナード〉にもとづく最後の変奏曲。第9曲〈バーバ・ヤガーの小屋〉のヤガー婆さんはロシアの有名な妖怪。臼(うす)に乗って飛翔し、達するのが第10曲〈キエフの大きな門〉である。古代キエフ・ルーシ、教会の鐘や聖歌、〈プロムナード〉、さらにこれに呼応する民謡的な調べなど、ロシアの源泉が充満する。

    (中田朱美)

    演奏時間:約35分
    作曲年代:原作のピアノ組曲は1874年、ラヴェルによるオーケストラ編曲版は1922年
    初演:編曲初演は1922年10月19日、パリ・オペラ座、セルゲイ・クーセヴィツキー指揮

  • 指揮:ガエタノ・デスピノーサ
    指揮:ガエタノ・デスピノーサ

    1978年、イタリア・シチリア島のパレルモ生まれ。地元でヴァイオリンとピアノのほか、作曲と哲学を学び、まずはヴァイオリニストとしてキャリアをスタートし、2003年から2008年までドレスデン国立歌劇場のコンサートマスターを務めた。
    指揮者ファビオ・ルイージの薦めで、2008年以降は指揮者としての活動に専念。2012年から2017年までミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の首席客演指揮者。フィレンツェ五月祭管弦楽団、ローマ聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、トリノRAI交響楽団などイタリアを中心に数多くの公演に招かれている。
    オペラ指揮者としての評価も高く、2010年5月にドレスデン国立歌劇場の《椿姫》でデビューを飾ると、その後はジェノヴァ歌劇場、グラーツ歌劇場、リヨン歌劇場、フェニーチェ劇場などに客演。2019年から2021年においては、ドレスデン国立歌劇場にて《ナブッコ》《フィガロの結婚》《ノルマ》を指揮、今後も、《蝶々夫人》《ランスへの旅》などを指揮する。ドレスデン国立歌劇場とは、ライマンの新作初演を含むラジオ収録のほか、2022年5月には、イェルク・ヘルヒェットの新作初演を含む公演でいよいよコンサート・デビューを飾る。
    N響との初共演は2012年4月。今回は2019年3月以来、4度目の共演となる。
     

  • チェロ:佐藤晴真*
    チェロ:佐藤晴真*

    2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人として初めて優勝し、一躍国際的に注目を集める。2018年には、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールにおいて第1位および特別賞を受賞した。全日本学生音楽コンクール第1位および日本放送協会賞、日本音楽コンクール第1位および徳永賞・黒柳賞、ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクール第1位など、受賞多数。
    すでに国内外のオーケストラと共演を重ね、室内楽にも積極的に取り組む。2018年、ワルシャワにて「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に出演。2019年には、本格デビューとなるリサイタル公演を行った。2020年11月には、名門レーベルよりデビューアルバムとなる『The Senses~ブラームス作品集~』、本年11月にはセカンドアルバム『SOUVENIR~ドビュッシー&フランク作品集』をリリース。
    これまでに、林良一、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。現在は、ベルリン芸術大学にて J.P.マインツ氏に師事している。
    使用楽器は宗次コレクションより貸与されたE.ロッカ 1903年。ベルリン在住。
    N響との初共演は2021年10月のこと。定期公演には今回が初めての出演となる。
     

【本公演のアンコール曲】カタルーニャ民謡/鳥の歌(チェロ:佐藤晴真)

※当初出演予定のワシーリ・ペトレンコ(指揮)、ダニエル・ミュラー・ショット(チェロ)から変更いたします。

開演前の室内楽

6:45pmより舞台上で、N響メンバーによる室内楽のミニコンサートを行います。ご自身の座席で約15分の演奏をお楽しみください。室内楽演奏中の客席への出入りは自由です。

出演者、曲目

エネスコ/弦楽八重奏曲 ハ長調 作品7 ― 第1楽章

ヴァイオリン
横溝耕一

ヴァイオリン
猶井悠樹

ヴァイオリン
宮川奈々

ヴァイオリン
倉冨亮太


ヴィオラ
村上淳一郎

ヴィオラ
村松 龍

チェロ
藤森亮一

チェロ
中 実穂

フィルハーモニー
12月号(PDF)

※11/30発表の池袋Cプログラム出演者変更前の情報で掲載しております

出演者プロフィール&曲目解説等をご覧いただけます

チケット情報

チケット購入・空席照会

発売開始日
11月16日(火)11:00am
[定期会員先行発売日:11月11日(木)11:00am]

  S席 A席 B席 C席 D席
一般 7,400円 6,500円 5,200円 4,200円 3,200円
ユースチケット 4,500円 4,000円 3,000円 2,000円 1,400円
(税込)

WEBセレクト3+

WINTERシーズンの「WEBセレクト3+」は12月・1月の2か月を対象として実施いたします 詳細

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になります。
Winter(12~1月)内の公演(6プログラム12公演)のうち、3公演以上まとめて購入すると、1回券の一般料金より約8%割引します。

WEBチケットN響のみでの発売となります。
1回券発売日からお申し込みいただけます。
割引の併用はできません。

  • ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
  • ※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
  • ※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
  • ※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
  • ※当日券販売についてはこちらをご覧ください。
  • ※未就学児のご入場はお断りしています。
定期会員券
発売開始日

年間会員券 
 販売終了

シーズン会員券 
10月21日(木)11:00am
[定期会員先行発売日:
10月15日(金)11:00am]

お問い合わせ・
お申し込み
N響ガイド TEL:03-5793-8161
WEBチケットN響

主催:NHK / NHK交響楽団

後援:豊島区

託児について

東京芸術劇場 コンサートホールの託児室をご利用いただけます。
対象年齢、預かり料金、予約方法などは、お問い合わせください。

お問い合わせ:
株式会社ミラクス ミラクスシッター
TEL:0120-415-306
(平日9:00am~5:00pm/土日祝は休み)
ホームページ:
https://www.geigeki.jp/rent/kids/index.html