第1941回 定期公演
Bプログラム

2021年10月28日(木)
開場 6:20pm 開演 7:00pm

サントリーホール アクセス 座席表

終了
  • ※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
  • ※やむを得ない理由で出演者や曲目等が変更となる場合や、公演が中止となる場合がございます。公演中止の場合をのぞき、チケット代金の払い戻しはいたしません。
  • ※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。
  • 2021年10⽉Bプログラム プログラム&曲⽬解説

    本プログラムは、スウェーデンで活躍した後期ロマン派のヴィルヘルム・ステンハンマル(1871~1927)と19世紀初期のルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770~1827)の組み合わせ。ほぼ100年の年齢差があるが、この間、ベートーヴェンの「大作曲家」としての評価は揺るぎないものとなった。器楽曲、特に交響曲は、彼に続く者たちにとって挑むべき重大なジャンルとなった一方で、管弦楽のためのセレナードはむしろ過去への憧憬(どうけい)を表出する音楽として19世紀以降に流行を見た。ステンハンマルも2曲の交響曲で厳しい挑戦をした一方で、《セレナード》ではより寛(くつろ)いだ表情を見せてくれるだろう。
    (安田和信)

  • ステンハンマル/セレナード ヘ長調 作品31

    ステンハンマルはストックホルムに生まれ、没した音楽家である。幼少時より音楽の才能を発揮したが、ほぼ独学でピアニスト、指揮者、作曲家の道へ進んだ。北欧における管弦楽や合唱の演奏活動を活性化するとともに、当時一般的なジャンルのほぼ全てで残された作品は、スウェーデンのナショナリズムと作曲家の個性の間で絶妙なバランスが取られた作風で知られる。《セレナード》は今日でも取り上げられる機会の多い作品のひとつ。創作のきっかけは1907年の謝肉祭期間でのイタリア滞在で、彼は春に対するフィレンツェの人々の熱狂のようなものを題材とした管弦楽曲を書く希望を持ったという。
    本日取り上げられる改訂稿は初稿の両端楽章をホ長調からへ長調へ移調し、第2楽章を書き換えるといった変更が加えられている。第1楽章〈序曲〉は謝肉祭の喧騒(けんそう)を表すかのような陽気な気分と静謐(せいひつ)かつ繊細な部分が交替する導入部で始まる。主部の主要主題は導入部の喧騒に基づく一方で、副次主題は厳かな聖歌を思わせる。再現部でこの聖歌に喧騒が顔を出す点が興味深い。
    中間の3つの楽章は休止なしで続けるよう指示がある。第2楽章〈カンツォネッタ〉は3部形式による。ワルツにも似たリズムでクラリネットから憂いを持った歌が流れ始める主部に対し、長調へ転じる中間部は弦の響きが特徴的。第3楽章は性格の異なるリズムが争い合うかのようなスケルツォで、作曲者自身は「粗野な間奏曲」と呼んだことがある。第4楽章は夜なき鶯(うぐいす)の模倣のような管楽器のソロもあり、表題の〈夜想曲(ノットゥルノ)〉のとおり、喧騒後の夜の静けさを表現していると思われる。途中で第3楽章の断片が現れるのは喧騒がまだ残っていることを示しているのだろうか。最後の第5楽章は〈終曲〉とだけ題されてはいるが、夜明けを示唆するかのように、躍動的な音楽が現れる一方で、雄大な歌も顔を出し、楽章全体をシンフォニックな響きへと誘っていく。

    (安田和信)

    演奏時間:約36分
    作曲年代:1908年、スウェーデン南西部メッランクレフにて、および1912〜1913年、スウェーデン南西部セーレ、ヴェスタノにて。改訂稿は1919年
    初演:[初稿]1914年1月20日、ストックホルム、スウェーデン王室宮廷管弦楽団、作曲者自身の指揮 [改訂稿]1920年3月3日、エーテボリ、エーテボリ交響楽団、作曲者自身の指揮

  • ベートーヴェン/交響曲 第5番 ハ短調 作品67

    ベートーヴェンの代名詞とも言えるこの作品は、彼の生前には音楽のロマン主義を切り開いたとの評価もあり、当時の聴き手に与えたインパクトはかなりのものだったと推察される。あの巨大な《第3番「英雄」》に比べてコンパクトではあるが、交響曲の歴史に位置付けてみると興味深い特徴が目立つ作品でもある。
    第1楽章は冒頭で闘争的な「運命動機(「タタタター!」)」を印象付けたあと、それとは真逆な性格の副次主題の部分においてもこの動機が現れるなど、ひとつの細胞が次から次へと増殖を繰り返していくエネルギーを感じさせる。第2楽章は内省的な歌と、最終楽章を先取りしたかのような勝利の凱歌が交互に現れて変奏が施されていく。彼以前の変奏曲は構成の仕方がより規則的だったが、この楽章は《英雄》の最終楽章と同様に自由な構成を採っているのである。第3楽章のスケルツォは低弦だけの不気味な呟きのように始まる点が非常に異例で、のちに現れるホルンの「運命動機」からが主部のように錯覚させる。中間部のトリオは長調に転じ、これまた低弦から始まるが、こちらは旋律をさまざまなパートで模倣し合い、力強さとともにユーモアも感じられよう。主部の再現は弦のピチカートと木管楽器による音量を落とした変奏が繰り広げられたのち、ティンパニの登場とともに第4楽章へ連結する部分へ。ここで長調への転換、音量の急激な増大が図られたあと、第4楽章主要主題が全管弦楽によってパワフルに提示される。この部分のために、ベートーヴェンはそれまで交響曲の楽器として全く一般的でなかったトロンボーンやピッコロ、コントラファゴットを導入し、先述した凱歌のような性格を強めているのである。テンポを加速させたコーダを経て、最後の和音が長く引き伸ばされる点も含め、この作品は交響曲の歴史に新たな、そして大きな足跡を残したと言えるだろう。

    (安田和信)

    演奏時間:約31分
    作曲年代:1804年からスケッチ開始。1808年初頭に一応の完成
    初演:1808年12月22日、ウィーン、作曲者自身の指揮

  • 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
    指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

    1927年スウェーデン人の両親のもとにアメリカのマサチューセッツ州スプリングフィールドで生まれる。ストックホルム王立音楽院などで学び、1954年、ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(現ロイヤル・ストックホルム・フィル)を指揮してデビュー。ノールショピング交響楽団(スウェーデン)、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク放送交響楽団、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、スウェーデン放送交響楽団などの首席指揮者を歴任した。1985年からの10年間はサンフランシスコ交響楽団音楽監督としてこの楽団に黄金時代をもたらし、その後1996年から北ドイツ放送交響楽団の音楽監督、1998年からはライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターを務めた。N響との初共演は1981年で、オーソドックスな音楽作りが高く評価され、1986年に名誉指揮者に就任、今日まで夥(おびただ)しい回数の共演を重ねて深い信頼関係を築き上げ、2016年には桂冠名誉指揮者となっている。90歳を越えた今もなお、正統的なスタイルのうちに表現意欲に溢(あふ)れる演奏を聴かせている。今回は3公演ともに十八番(おはこ)の北欧作品が入っており、特に池袋Aプロのニルセン《交響曲第5番》とBプロのステンハンマル《セレナード》は演奏機会が少ないだけに聴きものだ。池袋Cプロのドヴォルザーク《第8番》もN響では初めて取り上げる作品なだけに注目されよう。
     
    (寺西基之)
     

フィルハーモニー
10月号(PDF)

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チケット情報

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発売開始日
10月6日(水)11:00am
[定期会員先行発売日:10月4日(月)11:00am]

※今後の状況によっては、発売日が変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

  S席 A席 B席 C席 D席
一般 9,800円 8,400円 6,700円 5,400円 4,400円
ユースチケット 5,800円 4,800円 3,800円 2,800円 1,800円
(税込)

AUTUMNシーズンでの「WEBセレクト3+」の販売を休止いたします 詳細

WEBセレクト3+

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になります。
Autumn(9~11月)、Winter(12~2月)、Spring(4~6月)の各シーズン内の公演(9プログラム18公演)のうち、3公演以上まとめて購入すると、1回券の一般料金より約8%割引します。

WEBチケットN響のみでの発売となります。
1回券発売日からお申し込みいただけます。
割引の併用はできません。

  • ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
  • ※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
  • ※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
  • ※会場での当日券販売は行いません。公演当日に残席がある場合はWEBチケットN響でのみ販売いたします。
  • ※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
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お申し込み
N響ガイド TEL:03-5793-8161
WEBチケットN響

主催:NHK / NHK交響楽団