第1937回 定期公演
Bプログラム

2021年9月16日(木)開場 6:20pm 開演 7:00pm

サントリーホール アクセス 座席表

終了

【重要なお知らせ(9/10更新)】

・1回券および定期会員券の販売停止について 詳細

・出演者・曲目の一部変更について 詳細

  • ※約2時間の公演となります(休憩20分あり)。
  • ※今後の状況によっては、出演者や曲目等が変更になる場合や、公演が中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • ※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。
  • 2021年9⽉Bプログラム プログラム&曲⽬解説

    今回のプログラムに登場するのはヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714~1788)、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)。3人の誕生年は1685年、1714年、1732年、そして演奏される曲の成立も1731年頃、1773年、1775~1776年、1792年頃。J. S. バッハからハイドンへ、つまりバロック、前古典派、そして古典派へという音楽史の流れが、鈴木秀美指揮のN響が奏でる音楽で辿(たど)ることができるわけだ。通奏低音楽器としてのチェンバロは、バッハ父子からハイドンまでの間も健在である。
    (久保田慶一)

  • バッハ/組曲 第3番 ニ長調 BWV1068

    組曲はさまざまな舞曲からなる楽曲で、鍵盤楽器、室内楽、管弦楽のために作曲された。一般的には「序曲」とも呼ばれ、特に管弦楽のための組曲は、祝祭行事などの冒頭を飾る曲として演奏された。そのため編成も祝祭的で、特に《第3番》は3本のトランペット、ティンパニ、2本のオーボエが参加して、本日の演奏会の開始にふさわしいだろう。
    バッハは1723年からライプツィヒのトーマス教会のカントル(合唱長)となり、就任後の5年ほどは毎日曜日の礼拝音楽の提供に追われた。しかし1729年からはライプツィヒ大学の学生や卒業生らによって編成されたコレギウム・ムジクムの指揮を担うようになる。この組曲もおそらくコレギウム・ムジクムによって、何らかの機会に演奏されたことであろう。
    さて、バッハ家の次男カール・フィリップ・エマヌエル(C. P. E. バッハ)は1731年にライプツィヒ大学に入学し、コレギウム・ムジクムでは通奏低音奏者あるいはソリストとして活躍した。そして1734年からはライプツィヒから北北東200キロ、ベルリンの東80キロにある、オーデル河畔の町フランクフルトにある大学に学んだ。ここでの彼はどうも町の音楽監督のような仕事をしていたようで、市の公式行事で指揮や演奏をした。この組曲の演奏楽譜一式がこの地で作成され、演奏されたことが、今日では明らかである。父はパート譜の複製を禁じていたが、息子の演奏には複製を許可したのであろう。次男のこうした演奏活動はやがてプロイセンの皇太子フリードリヒ2世の目にとまり、1738年に皇太子の私設楽団のチェンバロ奏者に採用されることにもなるわけだ。
    組曲はニ長調で、序曲(4/4拍子)、アリア(4/4拍子)、ガヴォットI/II(2/2拍子)、ブーレ(2/2拍子)、ジーグ(6/8拍子)からなる。〈序曲〉はフランス風で、付点リズムが開始を荘重に告げ、壮麗なフーガとなる。〈アリア〉は有名な「G線上のアリア」だ。この時代には美しい旋律をもつ曲は器楽でも「アリア」と呼ばれた。〈ガヴォット〉〈ブーレ〉はこの時代に流行した新種の舞曲で、「ギャラント(優雅)」な舞曲とも呼ばれ、もてはやされる。最後は〈ジーグ〉で、舞曲風の音楽で終えるのは、この後のエマヌエルやハイドンまでの時代の常套(じょうとう)となった。
    (久保田慶一)

    演奏時間:約20分
    作曲年代:1731年頃、ライプツィヒにて
    初演:初演年不明、ライプツィヒにて

  • C. P. E. バッハ/シンフォニア 変ロ長調※
    C. P. E. バッハ/シンフォニア ニ長調※

     バッハの次男エマヌエルは1740年、フリードリヒ2世がプロイセン国王に就任したことで、ベルリンの宮廷楽団員となった。30年間にわたって宮廷音楽家として働き、また鍵盤楽曲や理論書を世に問うことになる。そして1768年、54歳のときに、ハンブルクのヨハネウム学校のカントルならびに市音楽監督に就任する。5つの主要教会に礼拝や祝典のための音楽を提供し、同時にハンザ都市ハンブルクの音楽活動全体を統括した。今回演奏される最初の曲は《6曲のシンフォニア集》(Wq. 182)、後者は《12のオブリガート声部のための4曲のシンフォニア集》(Wq. 183)に含まれる。最初の曲集はオーストリアの外交官で、音楽愛好家としても知られるファン・スヴィーテン男爵から「なんの制約もなしに、思いのたけ自由に」と依頼され作曲された。後者の曲集はプロイセンの皇太子フリードリヒ・ウィルヘルムの依頼により、初演後には出版もされた。
    《シンフォニア 変ロ長調》(Wq. 182–2)の編成が弦楽オーケストラなのはベルリンでの演奏が想定されたため。「思いのたけ自由に」作曲されただけあって、エマヌエル音楽の魅力満載だ。第1楽章アレグロ・ディ・モルト、変ロ長調、4/4拍子。音楽は上下に大きく揺れ動き、ダイナミックに展開しては、突然に中断される。それでいて美しいメロディが聴者の心をとらえる。第2楽章ポーコ・アダージョ、ニ長調、3/4拍子。ここではさらに甘美な調べが人々の涙を誘う。第3楽章プレスト、変ロ長調、3/4拍子。最後は再び感情がほとばしる。疾風怒濤の時代の音楽が「体感」できるだろう。
    《シンフォニア ニ長調》(Wq. 183–1)の曲集名にある「12のオブリガート声部のための」というのは、弦楽以外の管楽器パートの参加は任意ではなく、「絶対必要」という意味だ。管楽器独自の音色や旋律様式が意識された証拠である。もう「古典派」の交響曲なのだ。第1楽章アレグロ・ディ・モルト、ニ長調、4/4拍子。音楽の流れは突然中断され、聴者は新しい世界へと導かれる。楽器編成が多様になったことで驚きの効果も大きい。第2楽章ラルゴ、変ホ長調、3/4拍子。ここでは激流もつかのまの休息。だが調は不安定で揺れは止まらない。第3楽章プレスト、ニ長調、3/8拍子。最後は舞曲スタイルとなるが、ステップは激しく情熱的だ。
    さてハンブルクでは、この疾風怒涛の音楽家エマヌエルが1788年に、7年後には妻ヨハンナ・マリアがこの世を去る。そのちょうど1か月後に、ひとり残された長女フィリッピーナのもとを訪ねたのが、ロンドンからウィーンに戻る途中のハイドンだった。 さてハンブルクでは、この疾風怒涛の音楽家エマヌエルが1788年に、7年後には妻ヨハンナ・マリアがこの世を去る。そのちょうど1か月後に、ひとり残された長女フィリッピーナのもとを訪ねたのが、ロンドンからウィーンに戻る途中のハイドンだった。
    (久保田慶一)

    演奏時間:[シンフォニア 変ロ長調]約12分 [シンフォニア ニ長調]約11分
    作曲年代:[シンフォニア 変ロ長調]1773年、ハンブルクにて [シンフォニア ニ長調]1775~1776年、ハンブルクにて
    初演:[シンフォニア 変ロ長調]不明 [シンフォニア ニ長調]1776年、ハンブルクにて

  • ハイドン/交響曲 第98番 変ロ長調 Hob. I-98

    ハイドンはエステルハージ侯の楽長職を辞した後、ヴァイオリニストでオーケストラ興行でも成功を収めていたザロモンと、ロンドンで2年にわたるシーズン中に6曲の新作交響曲を提供する契約を結んだ。1790年12月にはウィーンを発ち、交響曲の《第93番》から《第98番》となる6曲を初演した。この演奏会は大成功を収め、再度1794年から1795年のシーズンにも招待され、さらに《第99番》から《第104番》となる6曲を初演する。これら12曲は今日「ザロモン交響曲」と呼ばれ、彼の円熟期を代表する作品群となっている。《第98番》は「第1期ザロモン交響曲」の最後に位置する。
    第1楽章 アダージョ─アレグロ、変ロ長調、2/2拍子。冒頭に弦楽器が奏する、2分音符での分散和音の上行形と4分音符でのジグザク進行の下行形、このふたつの音形を覚えておいてもらいたい。最初はゆっくり(アダージョ)で、すぐあとで速く(アレグロ)なるが、音形は同じだ。この動きに対抗するかのように、4つの全音符でゆっくりと動く旋律にも注意したい。中間部では最初のふたつの音形が同時に組み合わされるので、音の絡まりが楽しめるだろう。
    第2楽章 アダージョ、ヘ長調、3/4拍子。ハイドンがこの曲を初演した4か月前、ウィーンでモーツァルトが短い生涯を終えた。その知らせはハイドンにも伝えられたであろう。こうしたことからこの楽章が亡きモーツァルトへの「レクイエム」であると推測されることがある。彼の最後の交響曲である《ジュピター》の第2楽章とは、調、拍子、テンポ表示が同じであるばかりか、登場する美しい旋律も共通しているからだ。ハイドンがこの楽章をいつ作曲したかが不明なので確実なことは言えないが、それほどまでに夭逝(ようせい)した天才の死を悼む、厳粛で崇高な音楽となっているわけだ。
    第3楽章 メヌエット:アレグロ、変ロ長調、3/4拍子。メヌエットはフランスの田舎が起源だが、ここでも田舎風の素朴さが感じられる。鳥がさえずるようなフルートの旋律やトリオでの昔風な響きの半音の動きが魅力的だ。ロンドンの都会っ子はウィーンの田舎情緒を楽しんだことであろう。
    第4楽章 終曲:プレスト、変ロ長調、6/8拍子。最終楽章は舞曲のジーグで、軽快なステップが特徴的。ここにも仕掛けは満載だ。フルートやオーボエのソロだけでなく、ヴァイオリンのソロも登場。最後は急にテンポが遅くなって主題が聴こえたり、チェンバロの独奏に驚かされたりする。なんとサービス精神旺盛なハイドンだろうか。
    (久保田慶一)

    演奏時間:約28分
    作曲年代:1792年
    初演:1792年3月2日、ロンドン、ハノーヴァー・スクウェア・ルームズ

※当初C. P. E. バッハ《チェロ協奏曲 イ短調》を演奏する予定でしたが、出演者変更に伴い上記曲目に変更いたします。

  • 指揮:トン・コープマン
    指揮:鈴木秀美※

    1957年神戸生まれ。チェロを井上頼豊、安田謙一郎、指揮を尾高忠明、秋山和慶に師事。桐朋学園大学卒業後は、デン・ハーグ王立音楽院でアンナー・ビルスマに師事した。20世紀最後の16年間はオランダとベルギーに居を置き、フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラ、シギスヴァルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドのチェロ奏者を歴任。1994年から2000年に帰国するまではブリュッセル王立音楽院バロック・チェロ科の教授も務めた。また鈴木雅明が主宰するバッハ・コレギウム・ジャパンでは創立から2014年まで首席奏者を務め、バッハの全宗教作品の通奏低音を演奏。内外を通してソリストとしても活躍し、数多くリリースしたCDは、レコード・アカデミー賞(協奏曲部門)、フランスのディアパゾン金賞などを受賞している。指揮者としての活躍も著しく、2001年には古典派を専門とするオーケストラ・リベラ・クラシカを結成して年2~3回の公演を行い、自身のレーベル「アルテ・デラルコ」からライヴ録音を続々とリリース。日本各地のオーケストラにも多数客演し、海外からもたびたび招かれている。2013年より山形交響楽団の首席客演指揮者を務め、2021年4月、神戸市室内管弦楽団の音楽監督に就任した。N響とは今回が初の共演となる。
     
    (柴田克彦)
     

※当初出演予定のトン・コープマン(指揮)、ニコラ・アルトシュテット(チェロ)から変更いたします。

フィルハーモニー
9月号(PDF)

出演者プロフィール&曲目解説等をご覧いただけます

チケット情報

発売開始日
1回券および定期会員券の販売停止について 詳細

9月2日(木)11:00am
[定期会員先行発売日:8月31日(火)11:00am]

  S席 A席 B席 C席 D席
一般 8,900円 7,400円 5,800円 4,700円 3,700円
ユースチケット 5,500円 4,500円 3,500円 2,500円 1,500円
(税込)

9~11月定期公演の「WEBセレクト3+」の販売を休止いたしました 詳細

WEBセレクト3+

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になります。
Autumn(9~11月)、Winter(12~2月)、Spring(4~6月)の各シーズン内の公演(9プログラム18公演)のうち、3公演以上まとめて購入すると、1回券の一般料金より約8%割引します。

WEBチケットN響のみでの発売となります。
1回券発売日からお申し込みいただけます。
割引の併用はできません。

  • ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
  • ※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
  • ※この公演のお取り扱いは、N響ガイドおよびWEBチケットN響のみです。
  • ※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
  • ※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
  • ※未就学児のご入場はお断りしています。券種により1回券のご用意ができない場合があります。
お問い合わせ・
お申し込み
N響ガイド TEL:03-5793-8161
WEBチケットN響

主催:NHK / NHK交響楽団