第1936回 定期公演
池袋Cプログラム

2021年9月10日(金)
開場 6:30pm 開演 7:30pm(休憩なし)

東京芸術劇場 コンサートホール 
アクセス 座席表

終了

【重要なお知らせ(8/18更新)】
1回券の販売中止および定期会員券の販売停止について

  • ※休憩のない、約60分~80分程度の公演となります。
  • ※今後の状況によっては、出演者や曲目等が変更になる場合や、公演が中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • ※ご来場の際には感染症予防対策についてのご案内を必ずお読みください。
  • 2021年9⽉池袋Cプログラム プログラム&曲⽬解説

    《中国の不思議な役人》と《管弦楽のための協奏曲》。あなたの好みの作品はどちらだろうか。20世紀前衛音楽の旗手としてのベーラ・バルトーク(1881~1945)を評価する人ならば、前者とこたえるかもしれない。民俗音楽の語法とベートーヴェン的な構成原理を調和させた「クラシック」の作曲家としての彼を評価する人ならば、後者とこたえるかもしれない。いずれも難曲なので、一度の演奏会で2曲あわせて聴ける機会はめったにない。だから本日は、一筋縄にいかないこの作曲家の多面性に思いをはせつつ、じっくりと聴き比べていただきたい。
    (太田峰夫)

  • バルトーク/組曲「中国の不思議な役人」

    舞台は大都会。ならず者たちは自分たちの巣窟(そうくつ)の窓際に少女ミミを立たせ、誘惑にのってやってくる客たちに略奪行為を働いていた。老紳士と学生が犠牲になったあと、豪奢(ごうしゃ)な衣装を身にまとった中国の役人がやってくる。ミミが踊り、しなだれかかると、静かだった役人が震えだし、猛烈な勢いで少女を追い回しはじめる。おさえつけられても、刺されても、はては首を吊(つ)られても、役人はミミを求めつづける。しかしミミに抱きしめられると、彼女の腕の中で彼は静かに息を引き取る。
    1917年1月、作家メニヘールト・レンジェルがハンガリーの文芸誌『西方』に発表したパントマイム《中国の不思議な役人》の筋書きは以上のようなものだった。《青ひげ公の城》以来、男性と女性の愛をめぐる葛藤(かっとう)を描き続けてきたバルトークは、暴力とエロティックなイメージにあふれたこの物語に魅力を感じたようだ。さっそく作曲を申し出た彼は、インタビューの中で台本について「驚くほど美しい物語」と述べている。
    作曲時期は第1次世界大戦末期の1918年から、翌年にかけて。1926年11月にケルンで行われた世界初演が「不道徳」な台本のために大騒ぎとなったのは、有名な話である。《組曲》はパントマイムがなかなか舞台化してもらえないことを見てとった彼が、演奏会用に作成したもの。全曲版前半2/3にさらにカットをほどこした内容であり、一種のダイジェストとも言える。全体はひとつながりの音楽になっており、大きく6つの部分からなる。
    〈導入〉では大都会の喧噪(けんそう)と、ならず者の巣窟が描かれる。〈第1の誘惑と老紳士〉では周囲に静まり返り、クラリネットが即興風の旋律を奏でる。老紳士はユーモラスな舞踊のリズムにのって登場するが、ならず者たちにたちまち始末される。〈第2の誘惑と学生〉では、学生がミミと一緒に5/4拍子の舞曲を踊るが、これもならず者たちによって打ち切られてしまう。〈第3の誘惑と役人〉は中国人の登場を描く堂々とした音楽。〈少女の踊り〉はゆったりとしたワルツ曲である。切れ切れの旋律ではじまり、やがてフォルテへと高まっていく。〈追跡〉はアラブ民俗音楽の語法を大胆に取り込んだ音楽である。緊張が高まり、中国人がついに少女をつかまえたところで、曲は唐突に閉じられる。
    (太田峰夫)

    演奏時間:約20分
    作曲年代:[全曲版]1918年6月から1919年5月14日にかけて作曲、1924年5月から11月にかけて管弦楽化[組曲版]1927年2月はじめに完成
    初演:[組曲版]1928年10月15日、ブダペスト音楽院大ホールにおけるブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会にて。エルンスト・フォン・ドホナーニ指揮による

  • バルトーク/管弦楽のための協奏曲

    本作は1943年の夏から秋にかけて、作曲家がニューヨーク州サラナック湖畔に滞在した折に書かれた作品である。バルトークは1942年春から体調を崩し、1943年2月から6月まで入院生活を送った。本人は知ることはなかったが、病名は骨髄性白血病だった。窮状を聞きつけた同じハンガリー出身の音楽家であるシゲティやライナーの仲介で、クーセヴィツキー財団が彼にオーケストラ作品の作曲を依頼したのが4月末、ないし5月初めのこと。依頼を受けたのち、バルトークの体調が劇的に回復し、ごく短期間のうちに総譜が出来上がったことは一種の奇跡のように語り継がれてきた。
    ただし、用意がまったくなかったわけではない。確かに1940年10月にアメリカに移住して以来、バルトークはなかなか新作に取り組めないでいたが、出版社ブージー・アンド・ホークスとの間では、バレエ作品や「(バッハの)ブランデンブルク協奏曲のような」合奏協奏曲の構想が以前から話題になっていた。本作がベートーヴェン的な交響曲の伝統(「苦悩から歓喜へ」)をふまえつつ、協奏曲の技巧的要素、バレエ音楽の華麗さ、交響詩の標題性など、さまざまな要素を含んでいるのは、それまでの数年に蓄積されてきたアイデアを、彼が本作で出し切ろうとしたことのあらわれと言えるだろう。
    第1楽章〈序奏〉 アンダンテ・ノン・トロッポ、3/4拍子─アレグロ・ヴィヴァーチェ、3/8拍子。序奏付きのソナタ形式。序奏ではトランペットがハンガリー民謡風の主題を奏でる。主部はきびきびした第1主題を中心とする、ロンド風のソナタ形式。展開部では金管のファンファーレの主題が華やかに展開される。
    第2楽章〈対の遊び〉 アレグレット・スケルツァンド、2/4拍子。3部形式。主部ではファゴット、オーボエ、クラリネット、フルート、トランペットが順々に二重奏を披露する。短いコラールをはさんで、再現部はふたたびファゴットから。ただし、前半より楽器が増え、響きはいっそう複雑となる。
    第3楽章〈悲歌〉 アンダンテ・ノン・トロッポ、3/4拍子。3部形式。主部の音楽は第1楽章序奏を主な素材としている。中間部のヴィオラ主題はバルトーク流の弔い歌となっており、ハンガリー民謡の行構造をふまえている。
    第4楽章〈中断された間奏曲〉 アレグレット。冒頭主題の主題は変拍子をともなう、ルーマニア風の旋律。第2主題はハンガリーの流行歌〈ハンガリーよ、お前は美しい、お前は素敵だ〉を変形させたものだろう。冒頭部分が再現された後、ショスタコーヴィチの《交響曲第7番「レニングラード」》の「侵入の主題」によく似た旋律が割って入ってくるが、これは「軍靴をはいた」侵入者、つまりナチスを念頭に置いているようだ。第2主題と冒頭主題の短い回想の後、曲は静かに閉じられる。
    第5楽章〈終曲〉 ペサンテ、2/4拍子─プレスト、2/4拍子。ソナタ形式。民俗音楽の語法を随所に取り込んだ無窮動のフィナーレ。終わり近くのクライマックスではフーガ主題が農村のアルペンホルンさながらに、高らかに鳴り響く。
    (太田峰夫)

    演奏時間:約40分
    作曲年代:1943年8月15日に着手、1943年10月8日に完成
    初演:1944年12月1日、セルゲイ・クーセヴィツキー指揮ボストン交響楽団、ボストン・シンフォニー・ホール

  • 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
    指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

    NHK交響楽団首席指揮者として7年目のシーズンを迎えたパーヴォ・ヤルヴィ。2020年2月から3月にかけては、ロンドン、パリ、ウィーン、アムステルダム、ベルリンなど7か国9都市をめぐる、N響と2度目となるヨーロッパ公演を指揮し、現地の聴衆やメディアから前回に勝るとも劣らない称賛を受けた。さらに同年6月には英『グラモフォン』誌が主催する「グラモフォン・クラシカル・ミュージック・アワード2020」において、同ツアーや自身がN響を指揮した一連のレコーディングなどが高く評価され、N響が「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされるなど、N響の世界での存在感の向上に大きな役割を果たしている。
    エストニアのタリン生まれ。現地で打楽器と指揮を学んだ後、アメリカのカーティス音楽院で研鑽(けんさん)を積み、バーンスタインにも師事。シンシナティ交響楽団音楽監督、hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団音楽監督などを歴任。現在は、ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者、自身が創設したエストニア祝祭管弦楽団芸術監督などを務める。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの名門オーケストラにも客演し、現代を代表する指揮者のひとりとして、世界で活躍している。
     

開演前の室内楽

6:45pmより舞台上で、N響メンバーによる室内楽のミニコンサートを行います。ご自身の座席で約15分の演奏をお楽しみください。室内楽演奏中の客席への出入りは自由です。

出演者、曲目

ブラームス/クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 ― 第2楽章

クラリネット
山根孝司

ヴァイオリン
松田拓之

ヴァイオリン
三又治彦

ヴィオラ
村松 龍

チェロ
小畠幸法

フィルハーモニー
9月号(PDF)

出演者プロフィール&曲目解説等をご覧いただけます

チケット情報

発売開始日
定期会員券で収容率50%に達していることから、本公演の1回券の販売を中止します。(8/18更新) 詳細

8月9日(月・休)11:00am
[定期会員先行発売日:8月4日(水)11:00am]

※今後の状況によっては、発売日が変更になる可能性があります。あらかじめご了承ください。

  S席 A席 B席 C席 D席
一般 7,400円 6,500円 5,200円 4,200円 3,200円
ユースチケット 4,500円 4,000円 3,000円 2,000円 1,400円
(税込)

9~11月定期公演の「WEBセレクト3+」の販売を休止いたしました 詳細

WEBセレクト3+

お好きな公演を3つ以上セレクトすると、1回券がお得になります。
Autumn(9~11月)、Winter(12~2月)、Spring(4~6月)の各シーズン内の公演(9プログラム18公演)のうち、3公演以上まとめて購入すると、1回券の一般料金より約8%割引します。

WEBチケットN響のみでの発売となります。
1回券発売日からお申し込みいただけます。
割引の併用はできません。

  • ユースチケットのご案内(要登録/取り扱いはN響ガイドのみ)
  • ※定期会員の方は一般料金の10%割引となります。また、先行発売をご利用いただけます(取り扱いはWEBチケットN響・N響ガイドのみ)。
  • ※車いす席についてはN響ガイドへお問い合わせください。
  • ※券種により1回券のご用意ができない場合があります。
  • ※未就学児のご入場はお断りしています。
お問い合わせ・
お申し込み
N響ガイド TEL:03-5793-8161
WEBチケットN響
その他の前売所

主催:NHK / NHK交響楽団

後援:豊島区

託児について

東京芸術劇場 コンサートホールの託児室をご利用いただけます。
対象年齢、預かり料金、予約方法などは、お問い合わせください。

お問い合わせ:
株式会社ミラクス ミラクスシッター
TEL:0120-415-306
(平日9:00am~5:00pm/土日祝は休み)
ホームページ:
https://www.geigeki.jp/rent/kids/index.html