
【公演中止】ケント・ナガノ指揮 ヴィトマン《オラトリオ「箱舟」》
2020年7月4日(土)開場 4:15pm 開演 5:00pm
サントリーホール アクセス

「ケント・ナガノ指揮 ヴィトマン《オラトリオ「箱舟」》」の中止について
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、7月4日(土)に開催予定だった「ケント・ナガノ指揮 ヴィトマン《オラトリオ「箱舟」》」を、誠に残念ながら中止させていただくことになりました。公演を楽しみにされていたお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
ご購入いただいたチケットの代金は払い戻しいたします。詳しくはこちらをご覧ください。チケットをご購入いただいたお客様には、N響ガイドまたはお申し込み先の各プレイガイドから別途ご案内させていただきます。お手元のチケットは大切に保管くださいますようお願いいたします。
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N響とケント・ナガノ、300人を超える演奏者による話題作!
あなたはこの作品から何を読み解くのか?2017年1月、ドイツ・ハンブルクのコンサートホール、エルプフィルハーモニーの杮落としで300人以上の演奏者を擁する大オラトリオが世界初演された。これがヴィトマン作曲の《箱舟》(ARCHE)である。ギリシャ語で始まりを意味する「arche」、ラテン語で箱を意味する「arca」を語源とする「ARCHE」。そこでは「ノアの箱舟」などの題材を通じて、人間存在に関わる多くの疑問が我々に投げかけられる。今夏、初演時の指揮者ナガノと主なソリストを迎え、N響が日本初演を果たす。度重なる自然災害とその復興など様々な問題を抱える日本で、この作品が演奏される意義とは?
- ヴィトマン/オラトリオ「箱舟」(2016)[日本初演・日本語字幕つき]
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作曲:イェルク・ヴィトマン
1973年、ミュンヘン生まれ。作曲、クラリネット演奏、指揮などマルチな才能を世界最高峰のレベルで発揮する、現代を代表する音楽家の1人。11歳から作曲をヒラー、ヘンツェ、ゲッベルス、リームらドイツを代表する作曲家たちに師事。《ミサ曲》《コン・ブリオ》などの管弦楽曲、《鏡の中の顔》《バビロン》などのオペラをはじめ、数多くの作品がバレンボイム、ナガノ、ティーレマン、ヤンソンス、ラトルらの指揮により、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなどで演奏されている。クリーヴランド管弦楽団、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭などのコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。クラリネット奏者として世界各地のオーケストラと共演する一方、指揮者としてアイルランド室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。 -
指揮:ケント・ナガノ
1951年、カリフォルニア生まれ。オペラとシンフォニー双方で独創性溢れる演奏を続ける、日本にルーツを持つ巨匠。現代音楽にも精通している。現在モントリオール交響楽団音楽監督、ハンブルク国立歌劇場音楽総監督およびハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務め、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、シカゴ交響楽団をはじめ、欧米の主要オーケストラにも客演。バークレー交響楽団、リヨン国立歌劇場、ハレ管弦楽団の音楽監督、ベルリン・ドイツ交響楽団芸術監督兼首席指揮者、ロサンゼルス・オペラ首席指揮者兼音楽監督、バイエルン国立歌劇場総音楽監督を歴任。N響とは、2020年6月定期公演Aプログラム(マーラー《交響曲第9番》を指揮)とあわせ、今回が初めての共演となる。 ソプラノ:マルリス・ペーターゼン
バリトン:トーマス・E. バウアー
合唱:新国立劇場合唱団
合唱:アウディ・ユーゲント合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
語り(子役):斎藤來奏
語り(子役):三宅希空
※本公演は休憩がございません。開演後はお席にお着きいただけませんので、あらかじめご了承ください。
作品概要
2017年1月にハンブルクのエルプフィルハーモニーの杮落しで世界初演された《オラトリオ「箱舟」》は、世界と自分との間の緊張、人間と神との確執、そして人類の存在への疑問を描いた「現代のマスターピース」として賞讃された話題の作品である。今回、世界初演を指揮したケント・ナガノを迎え、この作品の日本初演を行う。メインのソリストも、初演時と同じ歌手たちである。
この作品の作曲にあたって、構想が定まらなかったヴィトマンは、まだ未完成の状態にあったエルプフィルハーモニーを目の当たりにして、厳粛で神秘的な感覚に包まれる体験をし、自らを導くイメージとタイトルにたどり着いたという。「外側からは船のようにみえるこの建物……内側はあたかもノアの箱舟の船腹に感じられ、デモクラシーの精神を放っている!最も離れた席にいても全体の一部であると感じられる。ノアの箱舟の創意が脳裏を離れることはなく、建物を後にして外の光に触れた時、作曲すべき音楽が明確となった。」
この壮大なビジョンの中心に据えられたテーマは「神に向けた人類の嘆願」である。これを表現するために、ヴィトマンは様々な時代からテクストを集めて《箱舟》に盛り込んだ。この作品は〈ヒカリアレ/光あれ〉〈洪水〉〈愛〉〈怒りの日〉〈我らに平和を与えたまえ〉と、一見古典的なミサ曲のタイトルを含む5つの楽章から構成される(実際聖書のテクストも多く用いられる)。
これらのリブレットに寄り添う音の響きは、調性的なパッセージから多声部による複雑なテクスチュアまで、ピアノ伴奏の独唱から大オーケストラと合唱のトゥッティまでと、実に多彩だ。感情に訴える鮮やかな表現に満ち、聴き手ははっとするような神秘的で強力なものを見出すに違いない。
ヴィトマンが提示した、永遠に問われるような人間存在に関わる疑問を投げかけるこの作品。自然災害や復興をはじめ様々な問題を抱える日本で、この曲が演奏されることは、十分に深い意義を持つであろう。
下記サイトで《箱舟》をお聴きいただけます(一部)
◎SchottMusicホームページ
https://en.schott-music.com/shop/arche-no324347.html
[ケント・ナガノのメッセージ]
ヴィトマンは《箱舟》の中で、古い世界の終わりと、新しい世界への希望の物語を描いています。その中で人間は、自分たちは他の何者よりも力をもっていて世界を担えるのだ、という偽りの考えを抱くようになるのです。《箱舟》は日本でもその内容が意味を持ちうるでしょう。
[特別企画]イェルク・ヴィトマン《箱舟》を語る
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同イベントを中止することといたしました。
誠に申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
作曲家が自ら、この記念碑的な大作について 聴きどころを語ります。
[出演]イェルク・ヴィトマン /白石美雪[聞き手]
[日時]3月10日 [火]3:00pm
[会場・詳細]ゲーテ・インスティトゥート東京(青山一丁目駅より徒歩7分)|(入場無料、要申し込み[定員70名])
ホームページ https://www.goethe.de/ins/jp/ja/sta/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=21758447
[特別企画]ワークショップ開催のご案内
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同ワークショップを中止することといたしました。
誠に申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
作品への理解をより深めていただくためのワークショップ(全2回)を7月上旬に開催予定です。
本公演チケット購入者の方を対象に参加者を募集します。詳しくは後日N響ホームページ等で発表いたします。
チケット情報
発売開始日
2020年3月1日(日)10:00am [定期会員先行発売日:2020年2月26日(水)10:00am]
S席 | A席 | B席 | C席 | D席 | |
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一般 | 15,000円 | 12,000円 | 10,000円 | 8,000円 | 6,000円 |
ユースチケット | 6,000円 | 5,000円 | 4,000円 | 3,000円 | 2,000円 |
- ※定期会員は一般料金から15%割引
- ※定期会員割引・先行発売は、WEBチケットN響、N響ガイドのみの取り扱い
- ※ユースチケットはN響ガイドのみの取り扱い(来場時に25歳以下の証明となるものをご提示いただきます)
- ※車椅子席をご希望の方は、N響ガイドへお問い合わせください
主催:NHK / NHK交響楽団
助成:公益財団法人アフィニス文化財団
後援:ドイツ連邦共和国大使館/ゲーテ・インスティトゥート東京
- ※曲目・出演者・曲順等の変更の場合があります。あらかじめご了承ください。
- ※未就学児のご入場はお断りしています。