NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

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2013年8月27日

ヨーロッパ・ツアー速報(1) グラフェネッグ音楽祭

2005年以来8年ぶりとなるヨーロッパ公演がスタートしました。

 

その最初のコンサートは、8月24日にウィーン郊外の「グラフェネッグ音楽祭」の注目コンサートのひとつとして開かれました。ウィーン市街から車で40分ほど、19世紀の優美なグラフェネッグ城がたたずみ、芝生の緑が鮮やかな英国調の庭園が広がる情景の中、対照的にモダンな建築の野外ホールとコンサートホールが「グラフェネッグ音楽祭」の会場です(8月16日から9月8日まで開催)。

 

この日は天候の影響で当初予定されていた野外ホールではなく、コンサートホールでの演奏会となりました。開場時刻が近づくと、チロル調のドレスやジャケットに身を包んだ聴衆が続々と集まりだし、美しい景色とワインでひとときを楽しんでいました。

 

プログラム最初のウェーバー《歌劇「オイリアンテ」序曲》の軽快な響きに、聴衆は一気に引き込まれた様子でした。そこにヴァイオリンのソリスト、ヴァディム・レーピンが登場すると会場は期待感でざわめきました。ラロ《スペイン交響曲》の民族調のリズムと香りが高く響き、レーピンの華やかなソロで締めくくられると、割れんばかりの大喝采が起きました。休憩後のベルリオーズ《幻想交響曲》は、名誉音楽監督シャルル・デュトワの最も得意とするフランス作品のひとつ。ステージいっぱいに並んだ大きな編成が圧巻です。デュトワの流麗なタクトからさまざまな色彩が引き出され、鮮烈なフィナーレに「ブラヴォー!」の声がわきました。アンコールに応えてビゼー《「アルルの女」組曲 第2番》から〈ファランドール〉が色鮮やかに演奏されると、会場はスタンディング・オベーションでの大きな拍手に包まれ、長く鳴りやみませんでした。

 

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写真撮影:Dimo Dimov

 

 

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