NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

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2018年9月18日

聴きどころ:12-2月定期公演

Aプログラム

 

左からアレクサンドル・ヴェデルニコフ、トゥガン・ソヒエフ、パーヴォ・ヤルヴィ

左からアレクサンドル・ヴェデルニコフ(12月)、トゥガン・ソヒエフ(1月)、パーヴォ・ヤルヴィ(2月)

 

3人のマエストロが豪華ソリストと共演

12月定期の指揮者は、ロシアの実力派アレクサンドル・ヴェデルニコフです。定期にはこれまで3回登場、今回もご好評いただいているロシア音楽をお贈りします。最初に演奏されるのは、民族主義的な作曲家スヴィリドフがプーシキンによる小説『吹雪』の映画化の際に書いた音楽による組曲です。スクリャービン《ピアノ協奏曲》のソリストは、この作曲家の演奏で高く評価されているアンドレイ・コロベイニコフ。グラズノフ《交響曲第7番「田園」》はベートーヴェン《交響曲第6番「田園」》を意識して作曲された作品で、それはとりわけ第1楽章にはっきりと聴き取れます。1月定期の指揮者は、N響ファンにはお馴染みのトゥガン・ソヒエフ。前半はやはりロシア音楽です。グリエール《ハープ協奏曲》では、フランスの名ハープ奏者グザヴィエ・ドゥ・メストレを迎えます。後半はヴィオラ・ソロを伴うベルリオーズ《交響曲「イタリアのハロルド」》。イギリスの詩人バイロンの長編詩『チャイルド・ハロルドの巡礼』に基づいた作品で、N響ヴィオラ首席の佐々木亮のソロがハロルド役を演じます。2月定期は、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィによるドイツ・オーストリア音楽。R.シュトラウスが18歳の時に完成させた《ヴァイオリン協奏曲》。ソリストはロシアの実力派アリョーナ・バーエワです。後半は、マーラーの学友で25歳という若さで亡くなったハンス・ロット《交響曲第1番》。全曲完成の1880年から100年以上たった1989年にようやく初演されたこの作品、パーヴォの父ネーメもたびたび指揮してきましたが、パーヴォも得意中の得意としています。素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

 

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Bプログラム

 

左からウラディーミル・フェドセーエフ、トゥガン・ソヒエフ、パーヴォ・ヤルヴィ

左からウラディーミル・フェドセーエフ(12月)、トゥガン・ソヒエフ(1月)、パーヴォ・ヤルヴィ(2月)

 

ロシア音楽のカレイドスコープ

12月定期は、ロシアの巨匠ウラディーミル・フェドセーエフが指揮します。彼は2013年5月定期に初登場、2015年4月と11月定期、それに2017年5月定期と客演し、ロシア音楽の真髄を聴かせてくれました。今回は、チャイコフスキー《バレエ音楽「くるみ割り人形」》です。バレエ音楽にもかかわらず、合唱を伴うという珍しい作品。クリスマス・イヴの夜の幻想的な世界をお楽しみください。1月定期は、4シーズン連続でN響の指揮台に立つトゥガン・ソヒエフ。2017年11月定期ではプロコフィエフ作品で素晴らしい演奏を聴かせてくれました。メーテルリンクの戯曲『ペレアスとメリザンド』がロンドンで上演された際に作曲した、付随音楽に基づいたフォーレの組曲では、神秘的な世界が繰り広げられます。第3曲「シチリア舞曲」は広く親しまれている音楽。リムスキー・コルサコフ《交響組曲「シェエラザード」》は、イスラム世界の説話集『千一夜物語』の語り手シェエラザードを扱った作品です。コンサートマスターのヴァイオリン・ソロが全曲を通して「シェエラザードの主題」を奏でます。2月定期は首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィによるストラヴィンスキー・プログラム第2弾。2018年5月定期に演奏されたストラヴィンスキー・プログラムは、1920年代末から1940年代に作曲され、20世紀を代表するバレエ振付家のひとりバランシンが舞台化したことでも知られている作品を集めたものでした。今回は、初演後にロシア革命の混乱で行方不明になった楽譜が2015年に発見された《葬送の歌》ほか、1900年代から1910年代に作曲された初期の作品が並びます。傑作《バレエ音楽「春の祭典」》で、どのような演奏を聴かせてくれるのか楽しみです。

 

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Cプログラム

 

左からトーマス・ヘンゲルブロック、ステファヌ・ドゥネーヴ、パーヴォ・ヤルヴィ

左からトーマス・ヘンゲルブロック(12月)、ステファヌ・ドゥネーヴ(1月)、パーヴォ・ヤルヴィ(2月)

 

ヘンゲルブロックが「手兵」バルタザール・ノイマン合唱団とともにN響初登場

ドイツの人気指揮者の1人であるトーマス・ヘンゲルブロックが、N響定期に初登場します。2011年からNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)首席指揮者を務めていますが、頭角を現した当初は、古楽アンサンブル、フライブルク・バロック・オーケストラの設立に関わるなど、バロック音楽のスペシャリストでした。その経験はオーケストラやオペラの指揮でも生かされ、エルプフィルに新しい風をもたらしました。今回は、ヘンゲルブロックが1991年に設立したバルタザール・ノイマン合唱団とともにお贈りするバッハ・プログラム。注目です。1月定期の指揮者は、フランス生まれステファヌ・ドゥネーヴ。2015年6月定期に続いて2回目の登場です。サン・サーンス《チェロ協奏曲第1番》では、フランスの人気チェロ奏者ゴーティエ・カプソンを迎えます。エレガントな演奏が魅力的です。後半は、「ローマ」をテーマにした作品が並びます。レスピーギ《ローマの松》では、色彩豊かで迫力満点のオーケストラをご堪能ください。2月定期は、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィによるロシア・プログラム。ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第2番》のソリストは、ジョージア生まれのピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリです。パーヴォとたびたび共演し、N響でも2016年2月定期でシューマン《ピアノ協奏曲》を聴かせてくれました。後半はプロコフィエフ《交響曲第6番》。パーヴォはN響の指揮台に初めて立った2002年1月定期で《第5番》を指揮しましたが、プロコフィエフの交響曲をN響で採り上げるのはそれ以来のことです。ご期待ください。

 

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