NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

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2018年7月3日

2018-19定期公演特集|指揮者たちが語る、作曲家たちへの思い

 

パーヴォ・ヤルヴィ、シベリウスを語る|2018年9月Cプログラムに寄せて

シベリウスは私にとって、北欧史上もっとも偉大なシンフォニストです。

 

エストニアに生まれた私自身の苗字、ヤルヴィという名はフィンランドに多く、一方、フィンランドの作曲家シベリウスの名はスウェーデンでよく見られる苗字です。
複雑な歴史を持つ地域ゆえの興味深い現象です。
大国だったスウェーデンは隣国に攻め入り、次々と占領しました。フィンランドもそのひとつ。スウェーデン人がフィンランドに移り住み始め、定住するようになりました。スウェーデン語を母国語とするフィンランド人です。
シベリウスもそうした1人でした。フィンランド人の自負はあるものの、スウェーデン人の名前を持つのです。
このような経緯もあり、シベリウスは北欧の音楽家にとって、神様のような存在です。
小国の出身ながらも名声を勝ち得たからなのでしょう。

 

第1892回 定期公演 Cプログラム

2018年9月21日(金)7:00pm

2018年9月22日(土)3:00pm

 

シベリウス/「レンミンケイネンの歌」作品31-1
シベリウス/「サンデルス」作品28
シベリウス/交響詩「フィンランディア」作品26(男声合唱付き)
シベリウス/「クレルヴォ」作品7*

 

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ソプラノ:ヨハンナ・ルサネン*
バリトン:ヴィッレ・ルサネン*
男声合唱:エストニア国立男声合唱団

 

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2018/19シーズン 定期公演Cプログラム聴きどころ 

 

 

ジャナンドレア・ノセダ、プロコフィエフを語る|2018年11月Cプログラムに寄せて

プロコフィエフは、一時期、ロシアの楽壇では「アンファン・テリブル」(手に負えない子供/はた迷惑な言動をする無責任な人)と考えられていました。1910年代に書かれた彼の作品のほとんどは、非常に攻撃的で、荒々しく、革新的である一方で、その反対にハイドンの古典主義を回顧するような試みを行った作品(交響曲第1番)もあります。

 

ヨーロッパやアメリカでの長い滞在を終えてソビエト連邦に戻ってからは、プロコフィエフの作風は、極めて魅力的な曲調や旋律を作る生来のスキルが生かされ、以前よりも親しみやすいものとなりました。彼の音楽は、皮肉、当てこすり、辛口のユーモアといった要素を常に含んでいたものの、1930年代以降は、ソビエトの独裁社会にも比較的受け入れられるようになりました。

 

プロコフィエフは、《バレエ音楽「ロメオとジュリエット」》に清廉さと美しさを盛り込みましたが、こうしたことを成し遂げるのは、彼の祖国の歴史的状況ゆえに大変困難でした。私はこのバレエ音楽が心の底から大好きです。シェークスピアの創作した2人の若き恋人たちの感動的な物語は、物語の舞台となったイタリアのことを深く理解していたプロコフィエフだからこそ、より一層、心を揺さぶる作品に仕上げられたのだと思います。

 

この作品の音楽は、時には雄弁だったり、甘美であったり、厳しかったり、刺激的だったりと、それぞれの状況に応じて様変わりします。そして、この音楽が持つ信じられないほどの新鮮さが、世界中の全ての聴衆を驚嘆させ続けるのです。

 

第1897回 定期公演 Cプログラム

2018年11月9日(金)7:00pm

2018年11月10日(土)3:00pm

 

ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調
プロコフィエフ/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」(抜粋)

 

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
ピアノ:アリス・紗良・オット

 

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2018/19シーズン 定期公演Cプログラム聴きどころ 

 

 

トーマス・ヘンゲルブロック、バッハを語る|2018年12月Cプログラムに寄せて

ヨハン・セバスティアン・バッハに興味を持ち、彼の音楽の宗教的な背景の研究や探索を通して彼の音楽の核心に迫れば迫るほど、17世紀に生まれた多面的で素晴らしい作品をいかに今日の聴衆に届けるべきかを考えるようになりました。

 

私の解釈によるバッハを聴かれる皆さんが、この壮麗な音楽を単に古い伝統の遺物として捉えるのではなく、人間が生きること、その意味などについて考えてくださることを願っています。

 

私たちは全員、奏でる方も聴くほうも同様に、この共通の経験によって結ばれます。そしてそれぞれが自己考察の旅に導かれるのです。

 

第1901回 定期公演 Cプログラム

2018年12月7日(金)7:00pm

2018年12月8日(土)3:00pm

 

バッハ/組曲 第4番 ニ長調 BWV1069
バッハ(シェーンベルク編)/前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552「聖アン」
バッハ/マニフィカト 変ホ長調 BWV243a(クリスマス版)

 

指揮:トーマス・ヘンゲルブロック
合唱:バルタザール・ノイマン合唱団

 

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2018/19シーズン 定期公演Cプログラム聴きどころ 

 

 

トゥガン・ソヒエフ、リムスキー・コルサコフを語る|2019年1月Bプログラムに寄せて

リムスキー・コルサコフは大好きなロシア人作曲家のひとりです。
ラテン的情熱とロシア的濃度をあわせ持った《シェエラザード》で、オーケストラのライヴの醍醐味を充分に味わうことができるでしょう。

 

リムスキー・コルサコフにより、管弦楽法はまったく次元の違うものになりました。色彩豊かで、多様な楽器の組み合わせに溢れています。正に圧巻です。それを最大限に活かし、聴衆を楽しませなければいけません。指揮者にとってのいちばんのチャレンジはオーケストラの魅力を最大限に引き出すことです。

 

第1904回 定期公演 Bプログラム

2019年1月16日(水)7:00pm

2019年1月17日(木)7:00pm

 

フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」作品80
ブリテン/シンプル・シンフォニー 作品4
リムスキー・コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35

 

指揮:トゥガン・ソヒエフ

 

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2018/19シーズン 定期公演Bプログラム聴きどころ 

 

 

エド・デ・ワールト、ジョン・アダムズを語る|2019年5月Aプログラムに寄せて

《ハルモニーレーレ》(1985)は力みなぎる素晴らしい作品で、今なお各地で演奏され続けています。多くの聴衆が「20世紀の傑作」として受け入れているのです。エネルギーとアイディアに満ちあふれ、オーケストラも一旦理解すると喜んで演奏してくれます。

 

影響を受けた作曲家としてジョンがいつも揚げているのはストラヴィンスキーです。あとはコープランド等ですね。彼は実にアメリカ人らしい作曲家です。緩急問わず、どの楽曲もエネルギーに溢れ、パルスが感じられます。色彩豊かで、時には手強いリズムも垣間見られます。

 

第1912回 定期公演 Aプログラム

2019年5月11日(土)6:00pm

2019年5月12日(日)3:00pm

 

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
ジョン・アダムズ/ ハルモニーレーレ(1985)

 

指揮:エド・デ・ワールト
ピアノ:ロナルド・ブラウティハム

 

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2018/19シーズン 定期公演Aプログラム聴きどころ 

 

 

 

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