NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

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2018年7月2日

聴きどころ:2018/19シーズン 定期公演Aプログラム

Autumn Season 9・10・11月

 

左からパーヴォ・ヤルヴィ、ヘルベルト・ブロムシュテット、広上淳一

左からパーヴォ・ヤルヴィ、ヘルベルト・ブロムシュテット、広上淳一

 

オーストリア音楽とアメリカ音楽が織りなす世界

N響首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィは、就任直前の2015年2月定期でマーラー《交響曲第1番「巨人」》を指揮、その後も毎シーズン、マーラー作品を採り上げ、交響曲も残すところ数曲となりました。9月定期で演奏するのは、軽やかで親しみやすい《交響曲第4番》。終楽章では注目のドイツ生まれのソプラノ、アンナ・ルチア・リヒターが、「天上の世界」を歌います。前半はマーラーがウィーンで学生時代を送っていた頃、大人気だったヨハン・シュトラウスII世の楽しい作品が並びます。10月定期は、桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット。音楽へのあくなき探求心をもちつづけ、すでに手中にある作品でも常に新鮮さに満ちた演奏を聴かせてくれます。その90歳を超えた巨匠が指揮する、モーツァルトとブルックナー作品。宇宙的な広がりを持つブルックナーの未完の大作《交響曲第9番》を2000年に出版されたコールス校訂版でお楽しみください。11月定期には、日本が誇るマエストロ広上淳一が登場。2018年1月定期の「バーンスタイン生誕100年」プログラムでの名演に続き、今回もアメリカ音楽、19世紀末から20世紀初頭に作曲された作品です。バーバー作品は、イギリス・ロマン派の詩人シェリーの劇詩『鎖を解かれたプロメテウス』第2幕に基づいています。コープランド《オルガンと管弦楽のための交響曲》は、ソリストに、指揮・鍵盤楽器・作曲などマルチに活躍する鈴木優人を迎えます。アイヴズ《交響曲第2番》は、完成から49年後に広上が薫陶を受けたバーンスタインによって初演された作品。20世紀初頭の曲としては斬新な音楽で、《草競馬》など数々のアメリカの歌が引用されています。

 

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Winter Season 12・1・2月

 

左からアレクサンドル・ヴェデルニコフ、トゥガン・ソヒエフ、パーヴォ・ヤルヴィ

左からアレクサンドル・ヴェデルニコフ、トゥガン・ソヒエフ、パーヴォ・ヤルヴィ

 

3人のマエストロが豪華ソリストと共演

12月定期の指揮者は、ロシアの実力派アレクサンドル・ヴェデルニコフです。定期にはこれまで3回登場、今回もご好評いただいているロシア音楽をお贈りします。最初に演奏されるのは、民族主義的な作曲家スヴィリドフがプーシキンによる小説『吹雪』の映画化の際に書いた音楽による組曲です。スクリャービン《ピアノ協奏曲》のソリストは、この作曲家の演奏で高く評価されているアンドレイ・コロベイニコフ。グラズノフ《交響曲第7番「田園」》はベートーヴェン《交響曲第6番「田園」》を意識して作曲された作品で、それはとりわけ第1楽章にはっきりと聴き取れます。1月定期の指揮者は、N響ファンにはお馴染みのトゥガン・ソヒエフ。前半はやはりロシア音楽です。グリエール《ハープ協奏曲》では、フランスの名ハープ奏者グザヴィエ・ドゥ・メストレを迎えます。後半はヴィオラ・ソロを伴うベルリオーズ《交響曲「イタリアのハロルド」》。イギリスの詩人バイロンの長編詩『チャイルド・ハロルドの巡礼』に基づいた作品で、N響ヴィオラ首席の佐々木亮のソロがハロルド役を演じます。2月定期は、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィによるドイツ・オーストリア音楽。R.シュトラウスが18歳の時に完成させた《ヴァイオリン協奏曲》。ソリストはロシアの実力派アリョーナ・バーエワです。後半は、マーラーの学友で25歳という若さで亡くなったハンス・ロット《交響曲第1番》。全曲完成の1880年から100年以上たった1989年にようやく初演されたこの作品、パーヴォの父ネーメもたびたび指揮してきましたが、パーヴォも得意中の得意としています。素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

 

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Spring Season 4・5・6月

 

左からヤクブ・フルシャ、エド・デ・ワールト、パーヴォ・ヤルヴィ

左からヤクブ・フルシャ、エド・デ・ワールト、パーヴォ・ヤルヴィ

 

若手から巨匠まで3人のマエストロのとっておきのプログラム

チェコ生まれのヤクブ・フルシャは、2016年からバンベルク交響楽団首席指揮者を務めているほか、いくつものオーケストラの首席客演指揮者として活躍する注目の若手です。N響デビューとなる4月定期の最初の曲は、R.シュトラウスの最も有名な《交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」》です。ベルリオーズ《抒情的情景「クレオパトラの死」》では、バロック音楽を中心に近現代までレパートリーにもつフランスの実力派ソプラノ、ヴェロニク・ジャンスを迎えます。最後は故郷のモラヴィア地方の作曲家ヤナーチェクの名曲《シンフォニエッタ》で締めくくります。5月定期の指揮者は、オランダの巨匠エド・デ・ワールト。2015年以来、4年ぶりの登場です。ベートーヴェン《ピアノ協奏曲第5番「皇帝」》のソリストは、オランダの鬼才ロナルド・ブラウティハム。3台のフォルテピアノを弾き分けてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲、モダンピアノでピアノ協奏曲全曲を録音してきました。そしてジョン・アダムズの初期の代表作《ハルモニーレーレ》(1985年作)。このタイトルはシェーンベルクの著作『和声学(Harmonielehre)』(1911)から取られたもの。初演を指揮したデ・ワールトが30年以上の時を経て、どのように演奏するか期待が高まります。6月定期は、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ。ドイツのバリトン界を担うマティアス・ゲルネを迎えて、マーラー《こどもの不思議な角笛》をお贈りします。後半は、19世紀末から20世紀前半に活躍したデンマークの作曲家ニルセン《交響曲第2番「4つの気質」》。パーヴォはフランクフルト放送交響楽団(hr交響楽団)とニルセン交響曲全集をリリースし、高く評価されています。

 

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