2011/12 Season 公演の聴きどころ

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定期公演 Cプログラム

コンサート情報

9月─11月 Autumn Season
チェコの巨匠コウトによるマーラーの最後の2つの交響曲
ブロムシュテットは、両親がスウェーデン人ということもあって、ドイツ・オーストリアと並び北欧の作曲家の作品を数多く聴かせてくれていますが、その一方で、ドヴォルザークやチャイコフスキーなど東欧やロシアの作曲家の作品を、N響で採り上げることがほとんどありませんでした。今回、そのブロムシュテットがロシアの2つの名曲を指揮することになりました。ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番》では、ノルウェー生まれの実力派で、2010年にこの曲のCDをリリースし、完成度の高い演奏をしているレイフ・オヴェ・アンスネスをソリストに迎えます。後半は、チャイコフスキー《交響曲第5番》。いずれも、ブロムシュテットがN響で初披露する作品です。10月定期は、プレヴィンによる20世紀フランスを代表する作曲家メシアン《トゥランガリラ交響曲》。「愛と死」をテーマにしたこの傑作を、パリを拠点に活動するピアニスト児玉桃とオンド・マルトノの第一人者・原田節でお贈りします。11月定期では、イルジー・コウトがマーラーの最後の2つの交響曲を指揮します。《第10番》は、第1楽章だけがほぼ書きあげられた直後に亡くなったため未完となった作品。《大地の歌》はマーラーの9番目の交響曲ですが、ベートーヴェンが9つの交響曲を作曲して亡くなったため、忌み嫌って番号を付けなかったことで知られています。ドイツの歌劇場で活躍するクラウディア・マーンケとジョン・トレレーベンが、「死」をテーマとしたこの名作を歌います。
12月─2月 Winter Season
熱いイタリア指揮者ノセダがお贈りする知られざる名曲
シャルル・デュトワは、2009年12月定期のヤナーチェク《グラゴル・ミサ曲》や2010年12月定期のブリテン《戦争レクイエム》のように、なかなか採り上げられない名作で完成度の高い演奏を聴かせてくれます。今シーズンは、バルトーク唯一のオペラ《青ひげ公の城》です。N響が前回このオペラを演奏したのは、1987年10月(指揮はミルティアデス・カリーディス)のことでした。ブラームス《ヴァイオリン協奏曲》では、ドイツを拠点に世界的に活躍する、グルジア生まれのリサ・バティアシュヴィリをソリストに迎えます。1月定期の指揮者は、チェコの巨匠ラドミル・エリシュカです。2009年2月定期に初登場してスメタナ《交響詩「わが祖国」》を振り、その年の「最も心に残ったコンサート」の第1位に輝きました。今回は、スメタナ、ヤナーチェク、ドヴォルザークとチェコの3人の作曲家の作品によるプログラムです。ヤナーチェク《シンフォニエッタ》は村上春樹の最新長編小説『1Q84』で話題となった作品です。2月定期では、ジャナンドレア・ノセダが、両大戦間に活躍した母国イタリアの作曲家カセルラ《交響曲第2番》を採り上げます。ノセダは、こうしたイタリアの知られざる音楽を録音し、紹介しています。50分にもおよぶ躍動感あふれる迫力満点のこの曲の真価を聴けるまたとないチャンスです。前半に、1998年「チャイコフスキー国際コンクール」の優勝者デニス・マツーエフが、チャイコフスキーの名曲《ピアノ協奏曲第1番》を弾くのも注目です。
4月─6月 Spring Season
ノリントンが「ピュア・トーン」でお届けするベートーヴェン
2006年11月定期で初登場したロジャー・ノリントンは、オリジナル楽器の奏法をモダン楽器のオーケストラに取り入れ、「ピュア・トーン」と呼ばれるノン・ヴィブラート奏法を採用、強烈な印象を残しました。4月定期で演奏されるベートーヴェン《交響曲第4番》は、シューマンが「2人の北欧の巨人に挟まれたギリシャのほっそりした乙女」と評したことでも知られています。《第3番「英雄」》と「運命」の名で知られる《第5番》という「2人の巨人」とは違った魅力をもつ《第4番》も、根強い人気作品です。後半は、20世紀イギリスを代表する作曲家ティペット《交響曲第1番》です。5月定期は日本を代表する実力派の広上淳一。近年、しばしば採り上げているバーンスタインの作品から《交響曲第1番「エレミア」》をメインにしたプログラムです。武満徹《フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム》ではN響打楽器奏者たちが5群に分かれ大活躍しますので、お聴き逃しなく。6月定期ではウラディーミル・アシュケナージが、フランスのピアニスト、ジャン・エフラム・バヴゼと共演。バヴゼはハイドン、ベートーヴェン、バルトーク、プロコフィエフから現代作品まで幅広いレパートリーをもち、「ドビュッシー・ピアノ作品全集」録音プロジェクトでは数多くの賞を受賞しています。N響初共演となるバヴゼがバルトークの難曲《ピアノ協奏曲第2番》でどのような演奏を聴かせてくれるか楽しみです。

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