2010/11 Season 公演の聴きどころ

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定期公演 Bプログラム

コンサート情報

9月─11月 Autumn Season
マリナー、サンティ、シュテンツがお贈りするドイツ音楽の神髄
ネヴィル・マリナーといえば、アカデミー室内管弦楽団の創設者として知られ、バロックからロマン派まで数々の録音が有名です。N響には、2007年に28年ぶりに登場して大好評を得、再登場が実現しました。ブラームス《交響曲第1番》をメインに据えたこのプログラムでは、前半のサン・サーンス《チェロ協奏曲》にドイツの実力派アルバン・ゲルハルトを迎えます。10月定期はネルロ・サンティによるベートーヴェン・プログラムです。サンティの緊張感あふれた指揮で、名曲《第5交響曲》ほかをお楽しみください。11月定期はドイツの指揮者マルクス・シュテンツが登場します。シュテンツは、現在、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団音楽監督ほか、イギリス・マンチェスターのハレ管弦楽団首席客演指揮者を務めています。オペラやコンサート指揮者としてばかりではなく、現代音楽の指揮者としても高く評価され、その卓越した指揮で人気急上昇中です。ブラームスとシューマンという19世紀ドイツの大作曲家によるプログラムに期待が高まります。ブラームス《ヴァイオリン協奏曲》のソリストは、ドイツの若手ヴェロニカ・エーベルレ。エーベルレは2008年11月定期でN響と初共演、ドヴォルザーク《ヴァイオリン協奏曲》で聴衆を魅了して、その年の「もっとも心に残ったコンサート」のソリスト編で第3位に輝きました。
12月─2月 Winter Season
2人の実力派指揮者マリンとノットの考え抜かれたプログラム
シャルル・デュトワは幅広いレパートリーを誇りますが、とりわけフランス音楽での音色の多彩さは私たちを感嘆させます。フランスの鬼才ピエール・ロラン・エマールも、デュトワと同じくそうしたピアニストの1人。その2人の共演によるラヴェル《ピアノ協奏曲》は驚異的な演奏となることでしょう。1月定期を指揮するのは、2008年5月定期で初登場し、その実力を披露したイオン・マリンです。ルーマニア出身オーストリア国籍のマリンによるブラームス・プログラムは“ひねり”が効いています。ブラームスを軸にして、ドヴォルザーク、ハイドン、シェーンベルクといった作曲家が絡み合います。メインはブラームス《ピアノ四重奏曲第1番》を20世紀の大作曲家シェーンベルクが編曲したと言うより作曲したと言ってもいいような作品で、弦楽器だけではなく管楽器も大活躍します。2月定期はイギリスの実力派ジョナサン・ノット。現在、バンベルク交響楽団首席指揮者ですが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などにしばしば客演しています。イスラエルの現代作曲家ドルマンの《フローズン・イン・タイム》では、オーストリアのパーカッション奏者マルティン・グルービンガーを迎えます。ショスタコーヴィチ最後の交響曲《第15番》は、ロッシーニやワーグナーなど過去の音楽が引用される作品。近・現代音楽を得意とするノットの指揮が楽しみです。
4月─6月 Spring Season
若手ソリストたちとの共演–ヘルムヒェン、トルプチェフスキ、神尾真由子
N響は2011年からロジャー・ノリントンとの「ベートーヴェン・シリーズ」を始めます。第1弾として4月Aプロで《交響曲第1番》を採り上げますが、第2弾のBプロは、ベートーヴェン・プログラムです。《ピアノ協奏曲第5番「皇帝」》のソリストは、ドイツの若手マルティン・ヘルムヒェン。2005年12月定期で初共演、2008年6月定期での再共演ではベートーヴェン《第4番》を演奏。その年の「もっとも心に残ったコンサート」のソリスト編で第4位に輝きました。今回、ノリントンとの共演でどのような演奏を聴かせてくれるのか期待が高まります。5月定期は、ロシアの指揮者アレクサンドル・ヴェデルニコフ。若くしてボリショイ・オペラの音楽監督を務めたヴェデルニコフが、チャイコフスキーとラフマニノフというロシア音楽の2人の大作曲家を採り上げます。なかなか実演で聴く機会の少ないチャイコフスキー《ピアノ協奏曲第2番》でソリストを務めるのは、マケドニアの若手シモン・トルプチェスキです。ピアノ・ソロだけではなく、第2楽章では、ヴァイオリンとチェロのデュオによるメランコリックなメロディーも聴きどころです。ウラディーミル・アシュケナージ指揮の6月定期では、2007年の「チャイコフスキー国際コンクール」のヴァイオリン部門で優勝し、一躍世界中の注目を集めた神尾真由子をソリストに、プロコフィエフ《ヴァイオリン協奏曲第2番》をお贈りします。

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