2009/10 Season 公演の聴きどころ

定期公演 Cプログラム

コンサート情報

9月─11月 Autumn Season
作曲家としても知られるプレヴィンが自作《オウルズ》を日本初演
クリストファー・ホグウッドは、バロックや古典派の音楽に加えて、20世紀の「新古典主義」の音楽も得意とし、バーゼル室内管弦楽団を指揮したストラヴィンスキーやブリテン、マルティヌーなどの作品のCDで、高く評価されています。前半に「新古典主義」、後半に「古典派」を据えたプログラムで、ホグウッドの神髄をご堪能ください。10月定期では、作曲家としても知られるプレヴィンが、2008年10月にボストン交響楽団で初演した、自作《オウルズ》を日本初演します。モーツァルトの《ピアノ協奏曲第23番》のソリストを務めるのは、グラーツ音楽大学で教授を務める池場文美。ヴァイオリニストのムターとのデュオなど、ヨーロッパを中心に活躍している実力派ピアノ奏者です。日本で演奏することはほとんどなかっただけに、この機会をお聴き逃しなく。後半は、プレヴィンが若い時から十八番としてきているショスタコーヴィチの《交響曲第5番》です。11月定期の指揮者はネルロ・サンティ。イタリア生まれのサンティが、祖国の大作曲家レスピーギとヴェルディを採り上げます。ソプラノのアドリアーナ・マルフィージを迎えて、レスピーギの珍しい歌曲《森の神々》とヴェルディの《歌劇「オテロ」》から名アリアをお贈りします。また、レスピーギの《ローマの噴水》とストラヴィンスキーの《火の鳥》で迫力あるサウンドをお楽しみください。
12月─2月 Winter Season
名誉音楽監督デュトワがお贈りするヤナーチェクの「隠れた名曲」
クラシック音楽のなかには、演奏される機会は少なくとも、素晴らしい作品がたくさんあります。シャルル・デュトワは、これまでオネゲル《火刑台上のジャンヌ・ダルク》、ダルラピッコラ《とらわれ人》、シマノフスキ《スターバト・マーテル》《ロジェ王》など、そうした「隠れた名曲」の数々をN響とともに紹介してきました。今回は、ヤナーチェク《グラゴル・ミサ曲》を採り上げます。N響でこの曲が演奏されたのは、1981年10月(指揮はチェッカート)のこと、約30年ぶりの演奏となります。前半では、アラベラ・美歩・シュタインバッハーが、チャイコフスキーの名曲《ヴァイオリン協奏曲》を弾きます。シュタインバッハーは、2007年10月定期でベートーヴェンの《ヴァイオリン協奏曲》を披露し、若手ながらこの年の「ベスト・ソリスト」で第3位となりました。今回、どんな演奏をするのか期待が高まります。1月定期は、ポルトガルのグルベンキアン管弦楽団音楽監督を務める、ローレンス・フォスターによるチャイコフスキー・プログラムです。フォスターは両親がルーマニア出身ということもあり、東欧やロシア音楽も得意としています。チャイコフスキー《ピアノ協奏曲第1番》のソロは日本を代表するピアノ奏者、清水和音。2月定期では、セミョーン・ビシュコフがワーグナーとマーラーを採り上げます。ビシュコフはマーラー演奏でも高く評価されているだけに、素晴らしい《交響曲第5番》を聴かせてくれるに違いありません。
4月─6月 Spring Season
名誉指揮者ブロムシュテット、久しぶりのベートーヴェン・プログラム
最近では、モーツァルトや19世紀末の作曲家の作品を主に採り上げているヘルベルト・ブロムシュテット。逆に、定期でベートーヴェンの交響曲を指揮したのは、10年以上も前の1996年9月のこと。今回、久しぶりにこの巨匠のベートーヴェンを聴けることは、とても嬉しいことです。前半にはオーストリアの名ピアノ奏者、ルドルフ・ブフビンダーを迎えての《「皇帝」協奏曲》、そして後半は《「英雄」交響曲》と、ベートーヴェンの中期の傑作が並びます。5月定期の指揮者は、N響と長い関係をもつ尾高忠明。桐朋学園大学在学中にN響指揮研究員となり、指揮者としてデビューしたのもN響。その後も数多くN響の指揮台に立っています。尾高は還暦を迎えた2007年6月の定期で、N響のステージでは初めてブルックナーの《交響曲第8番》を指揮、円熟の演奏を聴かせてくれました。今回は、初演から今日にいたるまで人気の高い《第7番》。第2楽章に、ワーグナーを悼む葬送音楽を含むことでも知られている交響曲です。今回も《第8番》と同じく、ハース版で演奏します。6月の定期を指揮するのは、ウラディーミル・アシュケナージ。息子でクラリネット奏者として活躍しているディミトリを迎えての親子共演では、息のあった演奏が期待できるでしょう。後半に演奏するサン・サーンスの《交響曲第3番》は、パイプオルガンを伴う壮麗な響きと圧倒的な迫力をもつ作品です。

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