NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

活動報告

2016年9月7日

アットホーム presents N響 Special Concert

 

8月21日、サントリーホールにて、「アットホーム presents N響 Special Concert」が開催されました。指揮はジョン・アクセルロッド。王立セビリア交響楽団の芸術・音楽監督、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の首席客演指揮者を務める、世界各地のオーケストラから引っ張りだこのアクセルロッドは、N響とも共演を重ね、信頼関係で結ばれた指揮者です。

 

指揮のジョン・アクセルロッド

指揮のジョン・アクセルロッド

4曲でソロを務めたソプラノの森麻季

4曲でソロを務めたソプラノの森麻季

グノー《歌劇「ファウスト」》の〈ワルツ〉で幕が開き、優美な管弦楽とともに一気にオペラの世界にいざなわれます。そしてオペラの恋するヒロインのような可憐(かれん)な花柄のドレスに身を包んだ、ソプラノの森麻季が登場。同じくグノーの《歌劇「ロメオとジュリエット」》から〈ジュリエットのワルツ「私は夢に生きたい」〉で、喜びと不安に揺れ動く恋心を全身で歌い会場を魅了します。次はオーケストラがマスカーニ《歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」》の美しい〈間奏曲〉を叙情豊かに奏でると、再び森麻季が登場。今度はベッリーニ《歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」》から〈おお、いくたびか〉で、もうひとつの、嘆きに暮れるジュリエット像を繊細な表情で歌い上げ、会場はため息に包まれました。そして弦楽合奏によって、プッチーニ《菊の花》の演奏が挟まれ、哀愁を帯びた旋律によって客席は哀しみの感情に満たされました。そのプッチーニによるオペラからアリアを2曲、《歌劇「ジャンニ・スキッキ」》から〈私のお父さん〉と《歌劇「ボエーム」》から〈私が町を歩くと〉が森麻季の歌唱で披露されます。可憐な娘が父親に甘える表情と奔放な女性が恋人を誘惑する心情を歌い分け、オーケストラも情感たっぷりの演奏でドラマを支えます。オペラの魅力を多彩に楽しんで前半の幕が下りました。

後半はチャイコフスキー《交響曲第4番》。イタリアで書き上げられたチャイコフスキーの代表的な交響曲のひとつです。管楽器のファンファーレで強烈に始まり、緊迫感と悲劇性に満ちながらも圧巻のフィナーレに突き進むドラマティックな交響曲を、アクセルロッドとオーケストラは力強く緊密に描ききり、喝采(かっさい)を浴びました。

アンコールにはレスピーギ《リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲》から第3曲〈シチリア舞曲〉が弦楽合奏で優雅に演奏され、イタリアをテーマとした演奏会が夢見心地のままに締めくくられました。

 

チャイコフスキー《交響曲第4番》(2016年8月21日:サントリーホール)

チャイコフスキー《交響曲第4番》(2016年8月21日:サントリーホール)

 

アットホーム presents N響 Special Concert

 

 

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