NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

活動報告

2016年7月6日

2016年6月定期公演

 

Aプログラム

全プログラムで指揮を執ったウラディーミル・アシュケナージ

全プログラムで指揮を執ったウラディーミル・アシュケナージ

ピアノ・ソロを務めたルステム・ハイルディノフ

ピアノ・ソロを務めたルステム・ハイルディノフ

メンデルスゾーン《交響曲第3番「スコットランド」》(2016年6月11、12日:NHKホール)

メンデルスゾーン《交響曲第3番「スコットランド」》(2016年6月11、12日:NHKホール)

 

6月の定期公演はA、B、C、すべてのプログラムを桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージが指揮。Aプロはバラキレフ(リャプノーフ編)《東洋風の幻想曲「イスラメイ」》で幕が上がり、リャプノーフの鮮やかなオーケストレーションで異国情緒にあふれた色彩豊かな響きに包まれました。続くチャイコフスキー《協奏的幻想曲》は、N響で初めて演奏される作品です。ロシア気鋭のピアニスト、ルステム・ハイルディノフが華麗なカデンツァを聴かせ、オーケストラとの自在な駆け引きで聴衆を魅了しました。後半はメンデルスゾーン《交響曲第3番「スコットランド」》の演奏で、起伏豊かな景観が広がります。壮大なフィナーレで締めくくられると、大きな喝采(かっさい)が沸き起こりました。

 

2016年6月定期公演Aプログラムの一覧

 

 

Bプログラム

エルガー《交響曲第2番》(2016年6月22、23日:サントリーホール)

エルガー《交響曲第2番》(2016年6月22、23日:サントリーホール)

 

Bプロはシューマンとエルガーの、2つの《交響曲第2番》を演奏するプログラム。前半のシューマンでは重厚なロマンティシズムが響きわたりました。第2楽章の軽快なスケルツォから第3楽章の憂いを帯びたアダージョへとシューマンの深い精神性が存分に表現され、最終楽章で壮麗に結ばれました。後半のエルガーはアシュケナージが愛着を寄せるシンフォニーのひとつ。その意気にオーケストラが熱の入った演奏で応えます。輝かしい響きの高揚感に浸った最後は静寂で締めくくられ、アシュケナージは両手を大きく振り上げてオーケストラの緻密(ちみつ)な演奏を称えました。

 

2016年6月定期公演Bプログラムの一覧

 

 

Cプログラム

オーボエ・ソロを務めたフランソワ・ルルー

オーボエ・ソロを務めたフランソワ・ルルー

アンコールに応えるルルーと、その伴奏を披露したアシュケナージ

アンコールに応えるルルーと、その伴奏を披露したアシュケナージ

ブラームス《交響曲第3番》(2016年6月17、18日:NHKホール)

ブラームス《交響曲第3番》(2016年6月17、18日:NHKホール)

 

CプロはR.シュトラウス《交響詩「ドン・フアン」》の勇壮かつ鮮烈な響きで幕開け。続くR.シュトラウスの最晩年の作品《オーボエ協奏曲》では、フランスの名手フランソワ・ルルーがN響定期公演に初登場しました。メロディに沿った大きな動きで、ふくよかに香り豊かなソロを聴かせ、聴衆を魅了します。アンコール曲(グルック《歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」から「精霊の踊り」》)では、アシュケナージがピアノで伴奏をし、思いがけないサプライズに会場から拍手が沸き起こりました。後半はブラームス《交響曲第3番》。第3楽章の憂愁をたたえたチェロのメロディやホルンの厳かな音色に心奪われ、最終楽章では壮絶な迫力に圧倒されるも、最後は安堵(あんど)を覚えるような静謐(せいひつ)さの中に終息します。フィナーレに息をのんだ聴衆は、万雷の拍手を桂冠指揮者とオーケストラに贈りました。

 

2016年6月定期公演Cプログラムの一覧

 

 

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