NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

活動報告

2015年11月12日

2015年10月定期公演

 

Aプログラム

すべてのプログラムで指揮を執ったパーヴォ・ヤルヴィ

すべてのプログラムで指揮を執ったパーヴォ・ヤルヴィ

ソロを務めたソプラノのエリン・ウォール(右)とアルトのリリ・パーシキヴィ(左)

ソロを務めたソプラノのエリン・ウォール(右)とアルトのリリ・パーシキヴィ(左)

マーラー《交響曲第2番「復活」》(2015年10月3、4日:NHKホール)

マーラー《交響曲第2番「復活」》(2015年10月3、4日:NHKホール)

 

N響首席指揮者として初シーズンを迎えたパーヴォ・ヤルヴィが、いよいよこの10月に登場。「就任記念」公演としておこなわれたA、B、Cの3つのプログラムを指揮しました。期待と緊張にあふれた雰囲気の中で幕を開けた最初のAプロは、マーラー《交響曲第2番「復活」》。大編成のオーケストラからは、冒頭から鮮烈な響きが放たれます。第2楽章では優美かつ繊細な変奏が綴(つづ)られ、第4楽章ではリリ・パーシキヴィ(アルト)が包容力のある独唱を聴かせ、第5楽章では東京音楽大学の合唱が神秘的な雰囲気を醸しだすなか、バンダがはるか後方から鳴り響き、立体的で壮大な音楽に包まれました。エリン・ウォールのソプラノ・ソロとアルト・ソロの魅惑的な二重唱の後に、パイプオルガンも加わっての圧巻のフィナーレに、興奮の拍手が鳴り止みませんでした。

 

2015年10月定期公演Aプログラムの一覧

 

 

Bプログラム

ソロを務めたチェロのトルルス・モルク(左)とヴィオラの佐々木亮(右)

ソロを務めたチェロのトルルス・モルク(左)とヴィオラの佐々木亮(右)


R.シュトラウス《歌劇「ばらの騎士」組曲》(2015年10月14、15日:サントリーホール)

R.シュトラウス《歌劇「ばらの騎士」組曲》(2015年10月14、15日:サントリーホール)

 

BプロはR.シュトラウスのプログラムが組まれました。パーヴォ・ヤルヴィはN響とともにR.シュトラウスの交響詩全作品を録音するプロジェクトに取り組んでおり、今回もライヴ・レコーディングがなされました。《交響詩「ドン・キホーテ」》ではトルルス・モルクのチェロと佐々木亮のヴィオラが表情豊かに絶妙の掛け合いを聴かせました。《交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」》、そして後半の《歌劇「ばらの騎士」組曲》では、明晰(めいせき)な解釈による輪郭の際立った管弦楽が起伏(きふく)豊かに響き、万雷の拍手が会場を満たしました。

 

2015年10月定期公演Bプログラムの一覧

 

 

Cプログラム

ヴァイオリン・ソロを務めた五嶋みどり

ヴァイオリン・ソロを務めた五嶋みどり

拍手に応える指揮のパーヴォ・ヤルヴィ

拍手に応える指揮のパーヴォ・ヤルヴィ

バルトーク《管弦楽のための協奏曲》(2015年10月23、24日:NHKホール)

バルトーク《管弦楽のための協奏曲》(2015年10月23、24日:NHKホール)

 

Cプロは、パーヴォ・ヤルヴィの祖国エストニアの作曲家、トゥール《アディトゥス》で華やかに始まりました。多彩な打楽器、金管楽器や弦楽器の奏でる一風変わった音色が新鮮な印象を聴衆にもたらしました。2曲目のショスタコーヴィチ《ヴァイオリン協奏曲第1番》では五嶋みどりが独奏を務め、微細な静寂の表現から迫力あふれる超絶的なカデンツァまで熱演を聴かせ、オーケストラもこれに呼応して疾風怒濤(しっぷうどとう)の演奏でクライマックスを響かせました。後半はバルトーク《管弦楽のための協奏曲》。民俗音楽的な語法も含む色彩豊かな管弦楽が、緻密かつ大胆に展開され、熱狂的な喝采(かっさい)を受けました。N響とパーヴォ・ヤルヴィとの信頼の絆(きずな)と新しい時代の到来を確信させる公演でした。

 

2015年10月定期公演Cプログラムの一覧

 

 

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