NHK交響楽団
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

 

活動報告

2015年4月16日

東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.6
『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》

 

ワーグナー『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》(演奏会形式)(2015年4月4、7日:東京文化会館) ©青柳聡

ワーグナー『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》(演奏会形式)(2015年4月4、7日:東京文化会館) ©青柳聡


指揮はマレク・ヤノフスキ ©青柳聡

指揮はマレク・ヤノフスキ ©青柳聡


拍手に応える歌手と指揮者 ©堀田力丸

拍手に応える歌手と指揮者 ©堀田力丸

 

4月4、7日、N響は東京文化会館で開催された「東京・春・音楽祭」に出演、ワーグナーの楽劇《ワルキューレ》を演奏しました。2010年より “東京春祭ワーグナー・シリーズ”と題して行われている、演奏会形式での上演シリーズに出演しているN響ですが、これは 『ニーベルングの指環』4部作(《ラインの黄金》《ワルキューレ》《ジークフリート》《神々のたそがれ》)を4年がかりで毎年1作品ずつ上演していくという企画の第2弾に当たります。昨年の序夜《ラインの黄金》も大好評で、満場の期待は大きく高まります。

ワーグナーの演奏にも豊富な経験を誇るマレク・ヤノフスキの指揮の下、多彩な管楽器や打楽器、6台のハープなど、大編成のオーケストラが舞台上に居並ぶ様子に迫力を感じます。ゲスト・コンサートマスターはウィーン・フィルのライナー・キュッヒルです。

第1幕の冒頭、低弦楽器の烈(はげ)しいリズムが嵐と逃走を表現し、会場を物語の世界へと一気に引き込んでいきます。シム・インスン(フンディング)が奥深い声を響かせ、どちらもワーグナー歌手として評価の高い、ロバート・ディーン・スミス(ジークムント)とワルトラウト・マイヤー(ジークリンデ)が見事な二重唱を聴かせて、チェロの独奏が感情の動きを切々と紡ぎました。

第2幕にはキャサリン・フォスター(ブリュンヒルデ)、エリーザベト・クールマン(フリッカ)が登場、エギルス・シリンス(ウォータン)とともに豊かな表情と説得力のある歌唱で聴衆を魅了し、管弦楽も金管や木管が色彩感あふれる演奏でドラマの展開を支えました。

第3幕は《ワルキューレの騎行》として知られる勇壮な前奏曲で始まり、さまざまなモチーフが重層的に繰り広げられ、次作を暗示させる静謐(せいひつ)な美しい音楽で終焉(しゅうえん)しました。最後の音の終息を見守るかのようなしばしの沈黙の後に、堰(せき)を切ったように嵐のような拍手が沸き起こり、マエストロ・ヤノフスキ、歌手陣、そしてオーケストラは何度も熱烈なカーテンコールに応えました。

 

写真提供:東京・春・音楽祭実行委員会


東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.6『ニーベルングの指環』第1日《ワルキューレ》

 

 

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